new & old & misc.  

Power Type Keyboard Review

Power Type Keyboard Review
その2

[< 前へ] [2/3] [次へ >]

■従来のキーボードの不満な点
私は、MacintoshをASCII配列のキーボードで使いはじめ、それに慣れていたので、まずPowerBook G3を購入した時に非常に困ったのが、JIS配列のキーボードだったこと。
まず、記号類の配列が違うし、「英数」「カナかな」キーなど使わない、Returnキーがバカデカイわりに、Deleteキーが小さくて非常に使いにくいと思った。
また、文字の入力中にマウスのポインタが不意に「ピョン」とあらぬ方向に飛ぶことがあった。
原因はJIS配列のホームポジションがPoworBookの中央ではなくやや左によっているため、右手の手のひら親指の付け根あたりがトラックパッドに触れてしまうことだった。
すぐにもJIS配列には見切りをつけ、純正のASCII配列キーボードに交換した。
これでポインタの「ピョン」は解決したが、配列についてはやや不満も残った。
わりと良く使うControlキーが、JIS配列では"A"の左横にあったのだが、ASCII配列では左下の方になっていたこと。
そして、JIS配列でもそうだったのだが、Commandキーが、スペースバーの左に1つしかないこと。
スペースバーの右側にもあると、プリントのショートカット(Command + P)など、片手でできて便利なんだけどなー.....などと感じていた。

写真はクリックで拡大表示
■PTKに交換後は...?
と、いうわけで、PTKを取り付けて、Mac OS 9.1にて起動し、テキストエディタで入力。
次にMac OS Xで起動し、Text Editで入力。
機能的には問題なく、このキーボードの売りである、配列についてもなかなか満足できる仕上がりになっていると思う。
なにしろ、Controlキーが"A"の左横に配置、Commandキーがスペースバーの右側にも追加されており、先ほど書いた不満な点が解消されている。
あえて言わせてもらえば、私はcaps lockは使わないので、「無し」にしてもらっても良かったがちょっと無理な注文だとは思う。

■キー配列・サイズの比較
「純正JIS配列」「純正ASCII配列」「PTK」の3種類のキーボードについて、キー配列と、キートップサイズの比較をしてみた。
※各キーのサイズは、キートップの天面の左右幅を計測

●ホームポジションのセンターからのズレ
(PowerBookの中心線と、"G""H"キーの間のラインのズレを計測)

純正JIS配列 17mm 左寄り
純正ASCII配列 9mm 左寄り
PTK 9mm 左寄り
このズレと言うのは、不意のポインタ「ピョン」障害に関連するが、やはり純正JIS配列のズレは問題外だと思う。
純正ASCII配列、PTKともにセンターに近く、手のひらがトラックパッドに触れることはない。

●スペースバー
純正JIS配列 49mm
純正ASCII配列 87mm
PTK 70mm
やはり純正JIS配列のスペースは、「バー」ではなく「キー」かもしれない。
だが、長ければ使いやすいという物ではなく、Commandを多用するMacOSでは、ホームポジションから親指ですぐにCommandキーをタッチできる適度な長さが良いと思う。
純正ASCII配列は私には長過ぎるのか、ホームポジションから親指でCommandキーを押そうとすると、親指をかなり内側に折り曲げなければならないので、結果ホームポジションを維持できない。(やはり純正ASCII配列は手の大きな、欧米人向け?)
PTKくらいのが適度なサイズではないかと思う。

●Returnキー
純正JIS配列 最長部 22mm / 最短部16mm
純正ASCII配列 27mm
PTK 28mm
面積的に一番大きな純正JIS配列が有利に思えるが、ホームポジションから小指で押す場合には、Returnキーの下部の左右最短部(16mm)あたりにタッチすることになる。
また、純正ASCII配列、PTKともに、";"(セミコロン)から2つとなりであるのに対して
、純正JIS配列では、";"(セミコロン)から3つも離れているため、小指の移動距離が大きい。(道理で純正JIS配列だと打ちにくいわけだ)
純正ASCII配列、PTKともに適度なサイズと、位置に配置されていると言える。

●Controlキー
純正JIS配列 18mm Aの左横
純正ASCII配列 12.5mm 左下
PTK 25mm Aの左横
Controlキーの位置については、好みもあると思うが、個人的には「Aの左横」がありがたい。
PTKの、Controlキーで感心したのは(純正ASCII配列の"caps lock"を見習ったのだろうが)キートップの右の斜面のみ長くなだらかになっており、他のキートップ天面間が5mmなのに対して、ここは7mmとなっている。
つまり、"A"キーをタッチする時に、過ってControlキーに触れてしまうことをいくらか防ぐことができる。 (できれば他のキートップでもなんらかの対策があったらと思うが、私にも良い案は無いです)

●Commandキー
純正JIS配列 12mm スペースの左横に1個
純正ASCII配列 17mm スペースの左横に1個
PTK 23mm スペースの両側に計2個
MacOSらしさの象徴とも言える、Commandキーの使いやすさはその大きさと位置に大きく関係しているが、純正JIS配列 の物は小さすぎて問題外。なにしろアルファベットなどの普通のキートップが13mmなのに、この重要なCommandキーが12mmしかないなんて!!
"caps lock"を半分にしてでも、もっと大きくしなけりゃ!
PTKのCommandキーは2つで、サイズも大きくなっているため、ショートカットの使い勝手を良くしている。

●Enterキー
純正JIS配列 12.5mm
純正ASCII配列 17mm
PTK 14mm
(アプリケーションによっては重要なんでしょうけど、私は使わないので...)

●Fnキー
純正JIS配列 13mm
純正ASCII配列 12.5mm
PTK 14mm
こちらもそれほど多用しないが、位置的には、純正JIS配列とPTKのものが左手小指が楽に届く範囲なので良いのではないだろうか。

●英数・かなカナキー
純正JIS配列 英数 13mm / かなカナ 13mm
純正ASCII配列 無し
PTK 無し
主にJIS配列のキーボードでMacintoshを触りはじめた人は、このキーの便利さを説かれるが、やはりCommandキーを使いにくくし、スペースでの変換時のタッチミスを発生させる原因の一つだと思う。
もちろんJIS配列が使いやすい人もいるのだから今後も製造は続けていくべきだろうが、ASCII配列も購入時に「簡単に」選べるようにもしておいて欲しい。>アップルへのお願い (Tell US 済み)
 

つづく >>

 
  [1] [2] [3]

PalmでHHC インサイド マック ? リンク ギャラリ 雑記など トップページ

refresh ::: 2002.02.04 13:37
(c) 2002 hirac. all rights reserved.