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Squeak教室 その2

「作品を作ろう!」



■部品の使い方を覚えよう

 では、いよいよ作品作りに取りかかりましょう。前回作成した空の作品を読み込んで下さい。保存してなかった人は、また新たに作品を作って中に移動すればいいですよ。

 基本的にスクイークの作品はデスクトップ(何もない真っ白いところね)の中に「モーフ(Morph)」と呼ばれる部品を配置して作ります。使える部品は、あらかじめ「部品」タブの中に用意されています。タブをクリックすると、以下のようにたくさんのアイコンが並んでいるのが見えるはずです。これがモーフという部品なのです。


 これらの部品は、マウスでドラッグ&ドロップするだけで簡単にデスクトップの中に配置できます。では、「楕円」という部品をドラッグして配置してみましょう。黄色い楕円形の部品が作れますよ。

 このモーフという部品は、さまざまな性質を持っていて、それをけっこう自由にカスタマイズできます。そうした「モーフの手直し」のために用意されているのが、「ハロ」というやつです。ほら、部品をコマンドキー+クリック(Mac)かAltキー+クリック(Windows)すると出てくる、アイコンのことですよ。

 このハロは、部品の種類によって若干表示されるものが違ったりするのだけど、基本的な働きのためのものはほぼ共通しています。まず、ざっとどういうものか頭に入れてしまいましょう。(下の図を参照)


 この中で、「ビューワを出す」「部品のパネルを出す」の2つは、「パネルスクリプト」というプログラミング(?)の段階で使うものなので今は知らなくていいです。また「メニューを出す」も、まだそれを使いこなすまでにはなってないのでとりあえず覚えなくて大丈夫です。

 ちょっとわかりにくいのは「つまんで移動する」のと「ずりずり移動する」のの違いですね。つまんで移動するのは、要するにつまみあげて(持ち上げて)動かすので、例えばそのまま「部品」タブの中にまで移動して部品として登録してしまったりできます。ずりずり移動するのは、文字どおりずりずり引きずって動かすので、あくまでデスクトップ上を移動するだけで、その上にあるタブの中まで移動したりはできません。ま、とりあえず「どっちでも移動できる」と考えておけば今はいいですよ。

 他、捕足するものとしては、「部品の名前」があります。名前の部分をクリックすれば書き換えられるようになっています。それから「回転の中心」は、回転ハロで部品をぐるぐる回すときの中心点となる場所で、これはシフトキー+ドラッグすることで移動できます。更には「色を変える」ハロは、クリックすると色を選ぶ画面が現れて、そこで自由に変更できるようになります。ただ、これはまだ日本語化されてないようなので、各項目が示す内容をよく読んで確認して使って下さい。これを使うと、中身や輪郭線だけでなく、グラディエーションして表示させたり、いろいろ面白いことができますよ。


 まずは、主なハロの使い方を覚えて、部品の移動や大きさの変更などができるようになっておきましょう。とりあえず、全部の部品を覚える必要はないので、楕円・四角形・角丸四角形といったシンプルな図形の部品を使って、部品の操作に慣れましょう。


■部品を描こう!

 Squeakの作品は、用意されている部品を使うだけではありません。自分で部品を描いて作ることもできるんです。では、実際にやってみましょう。

 まず、「ナビゲータ」タブをクリックして引き出してください。そこにある、絵筆のアイコン( )のボタンをクリックして下さい。するとワールド全体が半透明なスクリーンで覆われ、その上にツールパレットが現れます。これが、グラフィックを描くためのツールです。



 このツールパレットは、いくつかの部分に分けて考えれられます。ざっと働きを整理しておきましょう。

上にある4つのアイコン——描画のためのツールです。筆アイコンは描くための絵筆、バケツは塗りつぶし、スポイトはクリックしたところの色の取り出し、消しゴムは消しゴム(そのまんまやん)となります。
その下にある大きさの異なる円——絵筆および消しゴムの太さ/大きさを設定します。
その下の左側に見える色の表示部分——描く色の選択部分です。マウスを上に持っていくと、色を選ぶエリアがポップアップして現れます。また、最近使った色は、その下の四角い部分に表示されます。
その右側のボタン——「とりけし」は直前の操作の取り消し、「ほぞん」は描いた絵を保存して部品を作る、「けす」は画面をクリアする、「ちゅうし」はキャンセルして部品の描画を止める、という操作をします。
左下のはんこアイコン——これはグラフィックをはんことして登録するものです。クリックすると3つのはんこが現れます。登録したいはんこをクリックし、描いたグラフィックをマウスでドラッグして選択すると、その部分のグラフィックがはんこになります。
右下の図形アイコン——基本的な図形を描くものです。クリックすると、四角や円といった基本的な図形のアイコンが現れます。そこから描く図形を選び、マウスでドラッグすれば図形が描かれます。

 この他、描くスクリーン部分の上と右に、ハロのアイコンが見えるはずです。これらはそれぞれ、図形の回転と拡大/縮小を行うものです。描いた後でこれらを操作すれば、簡単に絵の大きさや向きなどを変更できます。

 そして、描き終えたら「ほぞん」ボタンを押せば、描いたグラフィックの部品が作成されます。部品は「部品」タブにあるものと同じようにハロで操作できますし、つまんで「部品」タブの中にドロップすれば、自分の部品をタブに登録して使うこともできます。なかなか面白いでしょ?




■部品のメニューを使ってみる

 これで、一応簡単な部品を使ったり作ったりできるようになりました。が、Squeakの部品は実はもっとさまざまな機能があります。それらを使うために、部品のメニューというのを使ってみましょう。メニューっていうのは、ほら、左上当たりのハロにあったでしょ? メニューを表示するハロを選ぶと、その部品の設定用メニューが現れるのですよ。



 これは、自分で作った部品のハロから呼び出したメニューです。他の部品でも、だいたい基本的なメニュー項目は同じです。すべて説明するのは大変なので、覚えておくといいものをざっと整理しておきましょう。

後に送る/前に出す/うめこむ先——部品の重なりと組み込みに関するものです。最初の2つは、複数の部品を配置したときの重なり順を変えるもの、最後のは、部品を中に組み込めるタイプのものを使う時に、その中に組み込むかどうかを設定したりするものです。(今はわからなくて大丈夫)
影をつける
——影を表示させるためのものです。このサブメニューを使って、影の色や位置なども調整できます。
さくじょできないか〜画像はなめらか——部品の性格に関するものです。削除できなくしたり、つかんで移動できなくしたり、ロックして動けなくしたり・・といろいろあります。これは適当に選んでも部品がおかしくなったりはしませんから、自分であれこれ選んで動かしてみましょう。
コピー&印刷・以降——ちょっとよくわからないうちは使わない方がいいと思います。もうちょっとSqueakに慣れてくるまでは触らないでおきましょう。

 とりあえず、わかるものだけ今は覚えておけば十分です。「ハロのメニューにはこういういろんな機能が用意してあるんだ」ということだけ知っていれば、いざというとき「メニューを調べてみよう」と気がつきますからね。まだ使わない内は、全部の機能を無理矢理暗記する必要はありませんよ。


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