携帯電話の規格
携帯電話のシステムっていろいろあるんです。ここで紹介するのは主なもので規格は山ほどあります。一つにしてくれれば世界中で利用できるのにね。
日本はそういう意味では一番孤立しているのです。そうなっちゃったのはNTTと郵政省のお役人のせいです。ようやくヨーロッパでも3G携帯が始まりました。日本でもWCDMA+GSMの4バンド端末も出て規格が一つになりつつあります。いいことです。(2005年3月1日)
日本では
WCDMA
3G携帯と呼ばれるヨーロッパと共通の規格になった新世代通信システム(Docomoフォーマ、Vodafone 3G)
CDMA-2000
AUが採用した新規格
PDC(ドコモ、J-PHONE など)
Parsonal Digital CellularといってTDMAをベースにした日本の標準です。800Mhzと1.5Ghzを使っています。
CDMA
Code Division Multiple Accessといいます。今はいくつかのバージョンがあります。オリジナルはN-CDMAと呼んでクァルコムが開発しました。新しいものは B-CDMA, W-CDMA そしてコンポジット CDMA/TDMAというのもあります。cdmaOneも第一世代のナローバンドCDMAです。
PHS
Personal Handy System 日本で考えられた高速データ通信と明瞭な音質のシステム。300mから3kmのカバーしかできない。
ヨーロッパ、アジア、オセアニア、中近東、アフリカなどでは
GSM
Global System for Mobile Communicationsといいます。ヨーロッパで最初のデジタル携帯の標準です。世界の80以上のネットワークで利用されている最も成功したシステム。900MHzで運用されています。最近は1800MHzのネットワークもふえてきました。
GSMが便利な点はSIMカードです。電話帳などSIMカードに保存されるので、電話機の着せ替えが可能です。
左上、スイス オレンジ
左下、ベルギー プロキシマス
右上、スイス スイスコム
右下、カナダ ファイド
北米では
TACS(アナログ)
Total Access Communications System モトローラによって開発されました。最初に利用されたのは1985年イギリスです。日本でもセルラー等がこのシステムでした。日本の規格はJTACと言います。900MHzで運用。アメリカではまだまだアナログ健在です。
PCS
Personal Communications Service 周波数は1850から1990 MHz,で運用。N-CDMA や GSM 1900とよく似たシステムです。北米のほとんどで利用されています。シングルバンドのGSM 900電話機はPCSネットワークでは使えません。
GSM 1900
ヨーロッパと同じGSM規格ですが周波数がヨーロッパと違いヨーロッパの電話機を北米に持ってきても使えません。北米用のGSM 1900電話機にヨーロッパのGSMのSIMカードを入れればローミングは可能です。(但しSIMロックのかかっていない電話機に限ります)利用可能エリアは大都市に限られます。