ねむれない三浦移動教室('84.5月・小学5年)
石原ようすけ(清川
東)
ぼくは、一番心に残っているのは、ねむった後のかげきな戦いでした。
部屋がせまいので一つのふとんに二人ねるのです。ぼくは、大場君のとなりにねた。
ぼくは右サイド、大場君は左サイドにねた。最初あまりねむれなかったけど時間がた
つ内にねてしまいました。一時間くらいたったらねぞうのわるい大場君がひじで、ニ
ーパットをしてきてぼくのこめかみに直げき、ぼくは、起きてしまいました。このと
きから、大場君がねぞうが悪いと気づいて用心してねました。そしたら、大場君がま
くらから頭がドスンとすごい音で落ちました。まるで脳しんとうをおこしたと思えた
が、グーグーねてしまいました。それから、ふとんをグイと左サイドにひっぱりまし
た。ぼくは、おこって右サイドへ、そしたら、大場君が、ひっぱるのをやめたいきお
いで、ゴチッ、一番はじにねていたので、かべにぶつかってしまった。それから、回
って、後ろ回しげりをしてきた。そのときすごく足が重かった。それからラリアート
をやってきたが、うまくかわした。そのとき平田君が、いびきをかきました。しかし、
それはコールに聞こえました。それからずっとねました。そしたら、やけに寒いなと
思って起きたら、大場君が、ふとん全部体じゅうにまきつけていびきをかきながらね
てました。それは、ぼくにはいやみに感じたくらい、にやにやわらいながらねてた。
これで、大場のねぞうは直って安心してねました。
すこしねたら、また起きてしまいました。そしたら、みんな起きてました。まだ朝
の四時半ぐらいでした。それから、カーテンを開けるとものすごく太陽がきれいでし
た。さっきまでむんむん熱かった部屋にまどを開けると、朝のすずしい風がふきいい
気持ちでした。ぼくの家では、こんないい空気はすえないので思わずよろこんでしま
いました。みんなカメラでとっていました。ぼくはカメラを持ってこなかったから、
とれなくてくやしかったです。でも、かすかに覚えてるので、いいです。それから、
先生が見回りに来ました。そしたらすぐふとんの中へ入ってねたふりをしました。森
君は、おくれて、カーテンにかくれていました。それを何回もくり返して、だれか目
をあけているとおこられました。だから、先生が来ないときだけ目をあけてられるの
です。そのとき大場君が全部ふとんをかけていたので、ぼくがかかってないのを気づ
かれて、おこられました。あまりねてないから、すごく長く感じました。
それから六時になって、体温をはかってるときに大場君のねてるときのことを言い
ました。そしたら、
「ぼく、ねぞういい方なんだけどな。」
といってました。ぼくは、いいかげんにしろと心の中で思ってました。
とても楽しかったと思います。でも最初ははじめてだったからはらはらドキドキし
てたけどなれました。また行きたいと思いました。とても楽しかった。 |