リビング移転計画・完了


先日、遂に「2階リビング計画」が実行されたのだ。

我が家の贅沢な悩み、それは「くつろぐスペースが多すぎる!」という点であった。1階リビング、ダイニング、そして2階のロフト。どこでもくつろげるんだけど、あちこちあるせいでどこか落ち着かない。特に、「ソファは1階にあるけど、テレビは2階にある」という状態が、なんとも微妙なのであった。リビングには、やっぱりソファが欲しい。1階の(この美しい空間である)リビングにテレビだのDVDだのといった醜い物体は置きたくない。が、それでは「ソファに座ってのんびりテレビを見たい」というささやかな願いは、一体どうすればいいのだ?

当初は、「とりあえずこのままにしておいて、しばらくしたら小さめのソファを買って2階のロフトに置こう」と思っていたのだけど、人間、「少し変えれば明らかによくなる」ことがわかっていながら我慢し続けるのは難しいものらしい。遂に! 妻は叫んだのだ。——「このソファを、2階へ!」

そう。1階リビングを「リビング」と思うからいけないのだ。ここは、「サロン」なのだ。玄関を抜けると、グランドピアノにチェロにバイオリンのあるサロン。その隣にはダイニングスペース。これでよい。そして、いわゆる「家族がくつろぐためのリビング」は、2階のロフトに作ればいい。

そして、ペニーワイズのクソ重たいソファを、夫婦2人で、渾身の力を込めて2階に運ぶことになった。階段が狭く、しかも途中で90度曲がっているため、ほとんどソファを垂直にして持ち上げないといけない。ソファの下で踏ん張ったとき、このソファに押しつぶされ「ド根性ガエル」状態となった自分の姿が脳裏をよぎった。冗談じゃない。およそ思いつく限りの死に方の中でこれほど情けない死に方はないぞ。

死の寸前まで意識がとびそうな思いをしてソファを死にものぐるいで2階まで持ち上げ、なんとか形を整える。2階ロフトは、なんともはやのんびりとくつろげる快適空間に変身した。そして1階の「元リビング」は、ソファがなくなった分、スペースができ、チェロの練習も余裕で行えるようになった。これはこれで、なかなかサマになる。

現在、最大の不安は、夏がやって来て、2階のロフトが堪え難いほどに暑くなったとき、妻が「ソファを1階へ!」と叫びださないだろうか、ということであった。


2階ロフトは、こんな感じになった。
意外にこの狭さが落ち着くのだ。


階段側から見るとこんな感じ。
これで、DVDも落ち着いて見られるようになった。


パパの仕事スペースからロフトを見る。
妻の作業用に置いてあったテーブルも1階に移動し、かなりすっきりした。

公開日: 火 - 4月 1, 2008 at 04:30 午後        


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