小春日和の一日
こんな日は、ウッドデッキでお茶を。
このところ、冬を思わせる冷え込みが何度かあって、さすがにストーブ1台では……ということで、先日、遂に「阿」号「吽」号そろって点火してみたのだね。すると——しばらくすると「あ、あづい……」と力ない声が出てくるほどに家中が暖かく(いや、暑く)なってしまった。たかだが7帖用ストーブ2台だってのに。どうやらログハウスは「暖まるのに時間がかかるが、一度暖まるとそれを保持するのは小さい力で済む」らしい。1台のストーブだとなかなか暖まらないのだけど、2台のストーブでは暖まった後は暑すぎる。最初、2台で暖め、ある程度家全体が暖まったら、あとは1台だけで十分なことがわかった。が。朝、娘に起こされて渋々寝室を出ると……ん? 今日は久々に暖かな朝だ。ひょっとしてストーブ消し忘れた?と一瞬あせったが、そういうわけでもない。今日は久々の小春日和のようだ。これなら朝からストーブなしで済みそうだぞ。娘は朝のおめざを食べるとすぐさま公園に「ガラガラガラガラ!!」とけたたましく補助輪の音をたてながら出かけてしまった。今日は代引きの宅急便とエアコンの工事が入るはずで、出かけるわけにもいかない。が、今の我が家なら、別に出かけなくとも「いい休日」は過ごせる。例えば、ウッドデッキに小さなテーブルと椅子を出し、バタールをざっくりきってバターとジャム、フレンチプレスで煎れたコーヒーを出して、うららかな陽の中でお昼兼お茶の時間としゃれ込むのはどうだろう? それだけで「素敵な休日の午後」になりそうじゃないか?向こうから、公園を駆け回る娘のはしゃぎ声が届く。冬の始まりの一日にしてはずいぶんとおだやかな日だ。
急傾斜な屋根の向こうに、青空が広がる。今日は冬の初日であることを忘れてしまうような心地よい日だ。
ダイニングのフレンチドアを全開し、ウッドデッキにテーブルを持ち出す。向こうの公園から娘の声が届く。夫婦揃って、うららかな冬の日差しの中、コーヒーを味わう。なべて世は事もなし。静かな冬の初日。
公開日: 土
- 12月
1, 2007 at 01:38 午後