脱「洋食の不毛地帯」なった!……か?


姉崎のフィオーレ。国分寺台のベルクール。
神は我を見捨てなかった。

前回、あんなブログを書いた私メを、神様はお憐れみになったのでしょうか。すばらしいイタリアンの店を私どもの前に差し出されたのです。神様、ありがとう。

長い間、Tuyano Blog一億読者が待ち望んでいた「オスティアの後を継ぐもの」の候補となる店が、ようやく姿を現したのであります。長かった。思えば、ずいぶんと長い間、「本物のパスタ」を食べなかったな……。では、その店を紹介しよう!


「トラットリア・ラ・フィオーレ」
市原市姉崎3221-4-32 青葉台ダイヤパレスN棟
TEL 0436-55-1240
定休日:月曜

ともかく、わかりにくい。マンションかなにかの一角にひっそりとあるため、見つけるのがかなり難しい(道沿いに「旗」が見えたら、そこだ!)。

すばらしいパスタ屋でありました。きりっと引き締まった味のサラダ、そして濃厚な味が凝縮されたカルボナーラ。夢見心地のランチでありました。唯一、デザートが……まぁ、「ふつー」というか、「ん〜、オスティアの代りとしては、あと一歩頑張ってくれるといいんだけどな」という感じだったけど(妻曰く、「なんで最後の〆のデザートに植物性のクリームなんかつけんのよっ! あんなもの、ないほうが百億倍マシよっ!」……だそうだが)。それにしてもこれほどのパスタを食べたのは、本当にオスティア閉店以来なかったことだ。うん、これなら十分、オスティアの代りになる。いつの日か、オスティアがまた戻ってくるまで、「真っ当なイタリアン」の味を忘れないで済む。

帰り道の車の中、僕も妻もにこにこと笑顔が絶えることはなかった。本当においしいものを食べると、こうだ。「あ〜、幸せだねぇ」という気分のまま自宅まで戻ることができる。田中屋からの帰り道、「人生すべて灰色」といった感じだったときと比べれば、まさに天と地の違い。よかった。そして、ありがとう、フィオーレ。


「レストラン・ベルクール」
市原市西広6-4-4
TEL 0436-98-4699
定休日:水曜

前回、ちらっと紹介したフレンチの店、ベルクール。ついこの間行ったばかりというのに、またも今日、雨の中を行ってしまいました。あっさりしたものばかり選んでしまい「あんまり食べた気がしなかった」と憤慨していた妻は、今日は「ラム」で勝負。更には「4種のデザート盛り合わせ」まで頼み、ようやく前回の敵をとったようだ。

前回はそれほど感じなかったけれど、今回、改めて食べてみて、「ここのレベルはかなりなものだ」ということがよくわかった。味のセンス、細かなとこまで気を配る繊細さ、「ふっ。……プロだな」と思える仕事。殊に、今日のデザート盛り合わせは、すべてにおいて完璧だった。この「甘いものキライ、すべてのランチからデザートなどなくなってしまえばいいのに」主義のオレ様ですら、「あぁ、おれも盛り合わせを頼んでおけば良かった。ああ、オレのバカっ!」と両手で自分の頭をぽかぽか殴りたくなるほどに絶品の数々だった。(全部、一口ずつ、ママが分けてくれたのだ。うふ)


……ともあれ、危機は去った。市原から「真っ当な洋食」が消え去ろうというその時。天は我々市原市民を見捨てはしなかったのだ。オスティアが消えて4ヶ月。もうこのままあれほどの味にはあえないのか、半ば諦めにもにた思いに何度おそわれたことか。マッ○リアの慇懃無礼な店員に身を屈するしかないのか。ふと気がつけば、いた○庵の豚の餌を驚喜しながらむさぼり食う人間に堕してしまうのではないか。そんな恐怖絵図のような未来をうすぼんやりと想像してしまう日々であった。よかった。人間であることを見失う前に、この2店に出会うことができて。

というわけで、五井・国分寺台の人々、そして姉崎の人々よ。この2店を、これから死守すべし! 決して、つぶしてはならない。ここは我らが市原洋食界の牙城なのだ。ランチには、競ってこの2店を目指すべし!!!……あぁ、でもあんまり混むとオレが食えなくなるから、ほどほどにね。

公開日: 木 - 5月 29, 2008 at 04:36 午後        


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