我が家のイチゴ狩り?
我が家の庭で、小さな収穫がやってきた。真っ赤な、一粒だけのイチゴ。
日本気象協会と朝日新聞に「今日は一日曇り」「今日は雨」といわれながらもしっかり好天が続いたおかげで、我が家の植物もここしばらくでずいぶんと成長した。マートルには小さな花芽がぽつぽつとつき始め、これはあと数日もすれば純白の花を咲かせてくれることだろう。メドーセージも細長い花を開きつつあるし、玄関脇にまいた野花の中にも可憐な白や黄色の花を結ぶものが出始めた。我が家は、この春二度目の花の季節を迎えつつある。そして、何よりの注目株は、イチゴであります。すぐ横のヴィオラやアイビーにのしかかられ、「日当たりはいいのに日陰状態」だったためにあまり期待していなかったのだけど、少しずつ実は大きくなり、真っ赤になった。今日あたり、摘んでお昼にいただいてもいいかな? ただし、食べられそうなのは、その一粒だけ。後は2〜3個実はあるけれど、どれももうしばらくはかかりそう。その他、壁泉の脇にあるポケットに植えたワイルドストロベリーもけっこう実をつけ始めたので、こちらも楽しみ。
真っ赤に色づいた、我が家で最初のイチゴ。イチゴよりも、嫁が楽しみにしているのは、ジューンベリーであります。ジューンベリーの実は「鳥との奪い合いになる」といわれていたのでほとんど諦めていたのだけど、昨日あたりに見てみると、けっこうな数が色づいてきている。さすがに一瓶ジャムを作るほどにはならないけど、数十個の小さな実がそろそろ収穫できそうであります。ベリーというからにはそのままでも食べられるんだろうな。
次々と実を結ぶジューンベリー。鳥たちよ、ごめん、人間がいただくよ!収穫できる実は、今のところこの2つだけ。だからイチゴが一通り実をつけ終わったら、来年までおあずけだ。でも、月桂樹も新芽が少しずつ出はじめたし、確かマートルとジューンベリーの葉も料理に使えたはず。木がしっかり根付いてくれば、そうしたものも時々摘んで楽しめるだろう。——やっぱり、我が家は「花より実」の一家のようで、来年は玄関脇にまいた一年草が一通り終わるので、そこに何か実のなる木を植えようと画策中。嫁はかなりトマトにご執心のようだが、さーて、何がいいかな。本当に、庭がある暮らしっていうのはいい。長いことマンション住まいだった人間ならわかると思う。子供の頃、当たり前のように庭で遊んだり嫌々ながら草取りを手伝わされたりした思い出も、庭があればこそだ。今、一番の贅沢というのは、そういう「昔ながらの当たり前の暮らし」をすることなのかも知れないね。
公開日: 日 - 5月 30, 2004 at 11:08 午前