さらば、大工さん!


いつもの大工さんが今日でUp。本当にありがとうございました。

今日も朝から現場詣で。と、いってみると今日はいつもの大工さん一人だけ。なるほど、外溝も基本部分は終わって後はコンクリートとモルタルの仕上げだし、電気屋さん、水道屋さんももう少し先だし、外のウッドデッキは外溝があがらないと入れないし・・・。なんとか引き渡しまでには間に合いそうな感じだし、忙中閑ありな一日なのか。

今日は、リビングの棚が完成していた。ログというのは「ノッチ」といって、2本のログ材を組み合わせた部分がちょこっとだけ飛び出した感じになっている。部屋のところどころに、このノッチが出っ張っているのだ。これがちょっともったいないので、ノッチを利用して棚を付け、天井まである大きな本棚を作ろう!と思ったのだ。ログとログのつなぎ目はちょっとへこみがあるので、これにうまく板をはめ込めば、どんどん棚ができるんでないか?と思ったわけ。

が、そういうと担当さんは「それ、無理ですよ」とのこと。本棚となると厚さ3センチほどの分厚い板を使わないと強度が保てない、そんな分厚い板はログのへこみに入らない、ということなのだった。ま、しょうがない。普通に壁に打ち付けて作ってくれればいいや。とそのときはそう思った。

それが、今日行ってみると、なんときれいにログとログの隙間に3センチの板がはめ込まれて作られているではないか! 大工さんが、3センチの板の両端をログのへこみの形状にきれいにカットして、ぴったりはめ込めるようにして作ってくれたのだ。まるで、ログの一部のように見える美しい棚。いやー、すばらしいね。

玄関の収納も、中の棚部分が完成していた。これも、中に入れるのはたかだか靴だってのに、棚板の厚さは3センチ。猛烈に頑丈でしっかりした棚だ。こりゃ、いざとなれば本棚にできるな。靴なんて玄関のウッドデッキの下にでも放り込んでおけばいいし。(←妻激怒)

ところで、いつも一人で黙々と作ってくれていた大工のSさんが、今日で終わりということがわかった。月曜からは、別の人がやってくるという。なんというか、残念だなぁ。この人が作ってくれるから、あれこれわがままをいっても安心なところがちょこっとあったのだ。担当さんはどうもセンスがいまいちだし、直接現場に来てSさんに「ここはこうして」といえば、確実にきちんとしたものを作ってくれた。

家作りは、最初は営業の善し悪しでハウスメーカーや工務店が決まると思う。けれど建てる家がよくなるかどうかは、現場の職人さんたち次第なのだ。今回の家作りは、そういう点では、けっこう職人さんたちに恵まれたと思う。多くのログハウスは、ログビルダーと呼ばれる人たちが作る。彼らは、中にはしっかりした人も多いけれど、大工とはとても呼べない人もいたりする。その点、秋喜建設は、しっかりした職人さんが揃っているのは確かだった。

担当さんが「それ無理です」というのを後ろでにやにやしながら聞いてて、さらりと作ってしまう大工のSさん。見かけはどっかのアル中のおっさんみたいに見えたけれど、うちが「こんな家が建てられたらいいね!」といっていたモノプラル仕上げの家を一人で仕上げたという左官屋のおっちゃん。「明日から雨になるからね」と日曜日に一人で外壁を塗装していたペンキ屋さん。皆さん、本当にありがとうございました。

・・・って、まだ終わりじゃないよ、完成まで気張って作ってよ!



天井近くまでとりつけられた棚板。
これは、けっこうな収納力がありそうだ。


ログとログのつなぎ目部分の凹みに、ぴったりあわせて組み込んである。
まるで、最初からこういう部品が用意してあったかのようだ。


これは、玄関の収納。厚さ3センチの分厚い棚板。靴より棚の方が重い。
奥の空間は、ハンガーパイプを通してコートなどをかけられるようにする予定。


午前中に2階のロフトにのぼったら、
1階から光が洪水のように2階へ溢れ出ていた。
ここは、おそらくこの家で一番お気に入りの場所になることだろう。


……そして、意味もなく何度も撮ってしまう階段。
美しい。つい上り下りして喜んでしまうのだ。

公開日: 金 - 10月 19, 2007 at 04:31 午後        


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