初のぼり!


今日は親子3人で、階段を初のぼりだったのだ。

朝、いつものように現場に顔を出すと、手前の公園の回りにずらりと工事車両がとまっている。「まさか、これ、全部うちの関係?」と思いつついってみると・・・何やらものすごいことになっている。パワーショベルがあちこちの土を掘り起こし、見たことないおじさんたちが家の回りを取り囲んでいる。

ま、まさか、秋喜建設が倒産して金貸しがうちへ?・・・なわけはなくて、外溝工事が始まったのでした。うちは外溝はほとんどないんだけど、とりあえず駐車スペースと境界のレンガブロックぐらいはやっておかないといけないってんで、最低限の工事だけお願いしてあったのだ。

これはなかなか大事になってきたぞ。ちょっと楽しくなって来た一家の面々は、夕方、いそいそと再び現場を訪問したのでした。外溝屋さんたちは既に終わっていて、大工さんたちだけが頑張っている。おぉ、大変だねえ。頑張ってね。と内心思いつつ、中をのぞいてみる。

昨日、取り付けられた階段には、手すりの骨格部分がとりつけられていた。おぉ、これなら妻子も2階にのぼれるぞ! というわけで、顔なじみになった大工さんたちに「どもども」と愛想笑いを向けつつ、階段を初のぼりして2階へあがる。

ログの階段ってのは、ちょっと面白い構造になっていて、最初と最後だけしか止まっていない。間は全部、宙に浮いてるんだよね。だけど、そんな感じは全くしないぐらいにしっかりとしている。手すりが完成したら、なかなか見栄えのするものに仕上がりそうだ。

妻と子は、床板が張られて初めて2階に上ったのだけど、とりわけ妻は感激したようだ。このログって奴は、なかなかにくせ者だ。最初は、全部何から何まで木・木・木!なので、大抵の人は「ゲップが出る」ようで、なんとか普通の家っぽくしようとあれこれ考える。うちも、最初は床の色だの壁の色だの変えようと思ったり、やれ漆喰だ、珪藻土だ、腰板だ、と輸入住宅っぽい要素をなんとか入れようと苦心した。

ところが、だ。次第にログハウスが出来上がっていくと、その「木」の魔力にだんだん魅入られてしまうのだね。「・・・やっぱり、木って、いいな」と思うようになる。あれだけ「木ばっかりでイヤ」と思っていたのが、気がついたら「全部が木って、いいな」になっている。自分でも信じられないことだが、今では輸入住宅(風住宅)を建てようと思ってたことなど想像すらできないほどになってしまった。

今日も2階に上ってみて、そのロフト空間のあまりの心地よさに、「やっぱり、もったいないから本棚つけるのやめない?」と妻がいってきた。すばらしい木の壁を隠したくない、という気分になって来たらしい。うーむ、まぁ確かにその気持ちはわかるけどね。

他、いろいろと細かなところをチェック。1階のトイレ、洗面、寝室、そして玄関とリビングの間のドアがついていた。また2階の書斎スペースの手すりも、こちらが希望した形に作り直されていた。着実に出来上がりつつあるのを日々実感。うーん、家作りって、いいねえ。そう思えるようにちょっとだけなってきたかな。


おそるおそる階段を上る父と、きゃっきゃはしゃぎながら上る娘。
そして上る前からビビってぶれた写真を撮る妻。


玄関とリビングの間のドア。ガラス入りなのだ。


トイレと洗面のドア。
考えてみれば、すべて無垢のドアってのも贅沢な話だよなぁ。
ログハウス以外では、まず考えられないかも。


日暮れ近くなり、家の中から作業の灯が漏れる。
うーん、美しい。頑張ってね大工さんたち。

公開日: 火 - 10月 16, 2007 at 07:12 午後        


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