ガレを訪ねて三千里


照明を見に、幕張まで行ってきたのだ。

数日前ぐらいから、夜な夜な夫婦して照明プランを考えている。一応、工務店の方でプランを作って持ってきてくれるというのだけど、正直いって、彼らのセンスはまったく信用できない。自分たちで照明を選ぶしかない、と思ったわけ。

——先日、壁付け照明の位置を確認しに現場にいったのだけど、リビングのメインの窓の両側につける照明が、左右の窓枠のすぐ上あたりになっているのを見て唖然呆然としたのだ。普通、こうした壁付けの照明は、窓より少し下ぐらいでしょ? しかも、窓枠のほとんど上って、それじゃあ少し大きめの照明は窓に当たってつけられないじゃないの。担当にその場で電話を入れると、「え〜と、ちょっと僕がやったんじゃないんで、よくわかんないんですが・・・」

お前がわからなくて、誰がわかるんだ。

あんた、うちの担当さんでしょ? なんで現場の人間に確認しないの? だいたい、照明の取り付け位置が、図面に「このへん」としか書いてないのはどういうわけ? 壁から何センチ、床から何センチのところって指示があれば、現場の人間が勘違いしてとりつけることもないはずでしょ?

ともかく、その場でそれ以外の照明の取り付け場所を細かく指示し、「これはあかん。照明もこっちで手配しよう」と思ったのでした。で、幕張にある大塚家具のショールームに出かけたのであります。

とりあえず、ショールームが開く10時半から見始めれば、昼過ぎには帰ってこれるな、と思っていたのだけど、これが大誤算。ここは高層ビルの10フロアにびっしり家具と照明とカーテンが置いてあって、一通り見るだけで昼過ぎまでかかってしまった。その後、お昼を食べて、更に欲しい照明を求めてうろうろ。入館(?)するときに、それぞれの客ごとに担当がぴたっとくっついてくるので、途中で適当に「やーめた、帰ろ」というわけにもいかない。

いろいろ見たけれど、照明に関しては、かなり迷っていたエミール・ガレ(のレプリカ)の照明をずいぶんと見ることができた。迷っていたけれど、ダイニングにはガレのペンダントを2つつけることに決定。また、当初より多少安くあがったので、妻の読書用のスタンド(もちろん、これもガレ)も予約しておいた。

が・・・。それ以外のものは、実はあまり大きな収穫はなかった。意外に照明は置いていないのだ。まぁ、大塚「家具」であって、大塚「照明」ではないんだからね。事前に、ネットで国内で手に入る大半のものをチェックしてあったので、余計に「なんも見るものないね」感が強かったのかも知れない。しかも数時間は歩き回ったわけで、夫婦ともにへとへとになって帰ってきたのでした。

唯一、お出かけを堪能してきたのが娘で、キッズルームにいた子とたちまち仲良しになり、一緒に塗り絵したりして遊んでいたらしい。子連れで幕張に行くなら、大塚家具のキッズルームは狙い目ですぜ。

ただ、やっぱり「でっかいショウルームに行って、あれこれ検討してくる」というのも、家作りの楽しみの一つなわけで、今日はそれを体験できただけでもよしとしよう。二度は行きたくないけど。

公開日: 月 - 9月 17, 2007 at 02:30 午後        


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