我が家へようこそ!(2)


今回は、2階の感じをちょこっとだけ。

本日、午前中に差し入れを届けにいくと、今日は大工さんは来ないとのこと。もうすぐ外壁の塗装が始まるので、今日は外回りの汚れ落としなんだそうだ。え? ってことは、昼間っから中に入れるってことでないの?

さっそく家に戻って妻に報告すると、鶴の一声。「お弁当!」——というわけで、おにぎりや卵焼きをせっせと用意して、建築中の家でお昼ご飯を食べながらゆっくり家の中を探索することにしたのでした。

いってみると、幸い、作業に来ていたおばちゃんは、車の中でちょうどお昼の一服をしているところらしい。しめしめ、とばかりにそっと玄関のドア(既にちゃんと取り付けられていたのだ)をあけて勝手に中に入り込む。——いや、施主なんだからこそこそする必要はないんだけどね。

中に入ると、ややひんやりした空気と木の香りが僕らを包み込む。昨日の夕方からすべての窓は閉め切っていたというのに、中は明らかに外より涼しい。なるほど、ログハウスは涼しいというが、それを実感する。断熱効果はもちろんだが、湿気を木が吸収して室内の湿度が低くなるのも大きいのだろう。更には、木の香りも清涼感を与えてくれているのかも知れない。窓を開けると、思ったよりも涼しい風が心地よい。今日のこの炎天下でこの涼しさだ。本当に、これはエアコンなしで過ごせるかも知れないぞ。(←エアコン嫌いの施主は内心小躍りするのであった)

2階まで脚立をはしご代わりにかけてくれているので、ようやく妻や子も2階にあがれるようになった。あがってみると——あ……あづい……。こりゃあ、普段の夏の暑さだわ。なるほど暑い空気は2階にあがってくれるので、よけいに1階は涼しくなるということか。

というわけで、いつもは夕方、職人さんが帰ってからでないと見られない室内を、昼間からのんびりと見て回ったのでした。改めて確認したのだけど、リビングの2階吹き抜けまであるはめ殺しの窓からは、昼間は日差しがほとんど入らない。ログハウスはひさしがとても大きく(だいたい90センチぐらいは家の壁から出ている)、夏場のように太陽が高いとひさしで遮って日の光は入ってこないのだ。そして冬場、太陽が傾いてくると、吹き抜けを十分に使って部屋全体に日の光が入るようになっているというわけ。すばらしいなこれは。

では、2階の様子をちょこっとだけ紹介しようか。前に「遂に、2階へ!」でいくつか写真をアップしたけど、まぁ屋根と窓がついたところの印象ってことで。


リビングの上には、はめ殺しの大きな窓がある。中心から左側はロフトになり、
右側はリビングの吹き抜けになる予定。真昼だというのに日差しはほとんど入ってこない。


リビング上の吹き抜けあたりから、書斎スペースを望む。
大きな三角屋根の端っこに、細長い書斎があるのだ。
実をいえば、部屋の真ん中に屋根の一番高い部分がまるごと見えるところは、
この書斎だけしかなかったりする。現在、所有権を巡って妻と闘争中。


書斎から、2階ロフト方面を望む。手前はリビングの吹き抜けになる予定。
右側の窓から正面奥へと、L字型にロフトがつくのだ。
だいたい、一番端っこの一番狭っくるしいところの高さが70センチ弱。
一番高いところは、3メートル67センチになる。
狭そうに見えるが、奥に見える小さい直角三角形(上が直角になっているとこ)
の高さが2メートル17センチある。実はかなり広いのだ。
この直角三角形部分は、後で触れるけど第2の吹き抜けになってる。


書斎から夫婦の寝室、娘の個室を望む。3連窓の間に壁が立って、
この空間は2部屋に分けられる予定だ。
中央の持ち上がっているところ(シェッドドーマー)では、
一番低いところ(窓のところ)でも2メートル48センチ、高いところでは
こちらも3メートル67センチだ。


娘の個室。奥はこのように屋根がかなり降りていて、手前は寝室から続く
シェッドドーマーでかなり持ち上がった空間になる。
とにかく窓が多い。ドーマーの窓、天窓、妻壁には普通の窓とはめ殺しの窓。
斜めに降りた屋根裏の雰囲気といい、まるでアルプスの少女ハイジの部屋だね。
けっこう狭そうに見えるが、だいたいうちの妻の首から上が、右手に見える窓から
やっと見えるぐらいの高さがある。思ったより高いのだ。


これは、L字型のロフトの奥にあるもう1つの吹き抜け。下はダイニングになる。
我が家には、リビングとダイニングの2カ所に大小2つの吹き抜けがある。
これにより、空気が1階と2階の間を対流するようになっている。
この三角形の吹き抜けの高さが2メートル17センチ。ほんまにそんなあるんかいな?
と思ってしまうけど、あるんだよこれが。


これは、おまけ。2階の屋根の中心を支える背骨部分。
2階の床から一番高いところまで3メートル67センチ。
3メートル67センチ。3メートル67センチ。
うふふふ。何度でも書くぞ。3メートル67センチだ!!!


実際に2階にあがって歩き回って何より感じたのは、その「高さと広さ」だ。この家のプランは当初から「2階の屋根裏部分の狭っくるしさ」が最大の問題だった。それを解消するために2階の立ち上がり(2階の屋根が始まるまでの部分。この立ち上がり壁の上に屋根が乗っかるわけ)を高くしたりしたのだけど、果たしてそれでどこまで高さと広さを実現できたのか、正直不安だった。

が、実際に歩き回って自分自身で体感してみて、その不安は解消した。とにかく、広い! 高い! いや、正確にいえば、「その高さが、更なる広さを生む」ようになっている。たとえば、ロフト部分は横幅が3メートルある。が、屋根がかなり降りているので、実質的には2メートルぐらいしか使えない(端っこの1メートルぐらいは、ほとんど物置程度?)はずだった。が、実際にその場に立ってみると、2階の立ち上がりをあげたことで、端から端まで十分に使えるように有効スペースが拡大したことがわかる。このロフトの壁には本棚をつけようと思っていたのだが……想像して欲しい。高さが3メートル半もある本棚を! これを贅沢といわずして何というのだ。

また娘の個室についても、半分はドーマーがついてない空間なので、かなり狭っくるしいだろうと想像していたが、これまた高さがあるため、思った以上に広く使える。あの一番屋根がさがったところでさえ、ベッドが普通におけるのだ。そう考えると、これは娘にはもったいない——じゃなかった、娘が成長しても十分使えそうだ。


あ〜、それにしても快適だわ、これは。
まだ2階や屋根に断熱材も入れてないというのに、1階はエアコン入らずの涼空間。工事中だというのに空気は清涼。もう、今すぐ引っ越して住みたいぐらいだぞ。早く来い来い、引き渡し日。

公開日: 木 - 8月 9, 2007 at 03:01 午後        


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