春のビートル
我が家の二階から眺めた愛車ビートル。
ビートルが我が家にやってきてからほぼ半年になる。冬の間はあまりお出かけがなくて、近所のスーパーに行くぐらいだったけど、春になってようやく遠出できる季節になってきた。またビートルのお世話になることが増えてくるだろう。
半年たって、こいつに慣れてきたか? ・・うーん、まだまだ「運転するのが怖い」のは確かだ(笑)。やっぱり、未だに使うのに緊張する。近所を回るぐらいなら別にいいのだけど、遠出しようとなると、どうしても「さぁ、運転するぞ!」と緊張してしまうのだね。これがオートマの車であれば別に何も緊張はしないわけで、やっぱりマニュアルの、しかも最近の車よりははるかに原始的な車であるからこその緊張だろう。
ただ、この半年でずいぶんとこいつには慣れてきた。それは確かだ。特に、気難しいエンジン(ちょっとしたことですぐにエンストする)とのつき合い方もわかってきて、ちょっとエンジンが息切れしそうになるとクラッチを少し離して軽く吹かしてやったりと、なんとなくなだめながら運転するコツのようなものもわかってきた。——ただ、急に暖かくなったり寒くなったりすると途端にクラッチの硬さが変わって「がっくん」とくるあたりは、「そう簡単にオレは使いこなせませんぜ」といわれている感じがする。
上の写真は、我が家の二階の窓から撮ったところ。この、隣の家のヤマボウシごしに見えるビートルの姿が、僕は好きだ。間近で見れば、駐車場の柱にこすってへこんでるフェンダーや、あちこちに見える傷など粗が見えてくるけど、この車の美しさはそんなことじゃ損なわれやしない。こうして、家の窓から、駐車している姿をぼんやり眺めては「日々の幸せ」を実感する、そういう車というのは、やっぱりこいつの他にはあんまりないだろう。せいぜいシトロエンの2CVやDSぐらいだろうか。
滑らかな曲線の天井やフロントに、青い空が映っている。夕刻ともなれば、真上に昇る白い月も映る。同じ場所に停めて、同じ場所から眺めているのに、車体に映る景色は日々違う。うーん、やっぱりどうせ乗るならこういう車でないとな。狭い後部座席でいつも窮屈な思いをしている嫁には悪いが、もうしばらくはこいつで頑張ろう。よろしく頼むよ。
公開日: 月 - 3月 21, 2005 at 02:50 午後