副業生活


手を抜いていいと思ったときにこそ、手を抜いてはならない事態がやってくる。

原稿書きの仕事がまもなく一区切りついたところで、来週からしばらくの間プログラマ生活だ。とあるプロジェクトで、一部のJavaプログラムをこちらで請け負うことになったので、しばしJava屋さんの日々となるのであった。とりあえず今日はベースとなる昔書いたコードを探してきて、普段使ってる開発環境で新たにプロジェクトを作って下準備といったところだ。

けっこう昔に書いたコードなので、何でもかんでも一つのクラスに突っ込んだりしていてなかなかわかりにくい。回り道になるが、きれいにクラスを分割して整理してから開発にかかることにした。今回はあれこれ実装する機能が多いので、整理しないと後々とんでもないことになりそうな予感がする。万が一、1年ぐらいたって「例のプログラムの機能アップ版を」なんてことになったときに自分で書いたコードが自分でわからないという事態に陥りかねない。

こういう言葉がある。「それはやさしいと思っているところへは、難しい事態がやってくる。それは難しいと思っているところへは、やさしい事態がやってくる」——何をするにつけても、「簡単だそんなのは」と思っていると、後々大変な目に遭う。「これは難しいぞ、心してかからないといけないぞ」と思っていれば、そうそう大変なことにはならない。ということなんだろう。

そもそも、僕の本業は物書きだ。プログラミングは、いわば副業である。副業だからこそ、つい片手間に済まそうと思う。そう思ったときに「片手までは済まない事態」を招いてしまうのだきっと。——今年は、なぜか本業以外の仕事でちょこちょこと忙しくなりそうな感じがする。「本業ではない」からこそ、手を抜かないようにしないといけないな。とこれは自分への戒めの言葉。


・・それにしても、なんだってオレはいつもこんなクセのあるコードばかり書くのだろう(嘆息)。自分で自分がわからん。

公開日: 日 - 1月 30, 2005 at 06:00 午後        


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