テレビドラマ


「すいか」が終わってから、見るドラマがない〜。
しかし、オレってそんなにテレビドラマなんか見る人間だったのかね?

もともと、テレビドラマなんてのはほとんど見ない人間であった。それがふと気がつけば、ちょくちょく見るようになってしまった。嫁が割とドラマ好きであるということもあるんだけど、DVD+HDDレコーダを買ってから、「とりあえず撮っとけ」という感じで安易に録画できちゃうので、なんとなく見る機会が増えてしまったんだろう。

そうして、なんとなく撮りためてしまったのが、日テレでやってた「すいか」であります。そしてふと気がつけば、「すいか」は我が家になくてはならないものになってしまったのでした。なぜなら、愛娘が機嫌が悪い時、「すいか」を流すと途端に機嫌が直るのであります。これ、他の番組じゃダメなのよ。「すいか」の、特にでんちゃん(高橋克実さん)が登場すると、きゃっきゃと喜ぶ。父親としては、「初めて気に入った男性がでんちゃんですか・・」と内心思わないわけではないが、まぁやむを得まい。1歳児にだって一時の気の迷いはある。

思えば、「すいか」はよいドラマだった。アイドルタレントは一切おらず、恋愛も一切なく、人も死なず、仕事に燃える金太郎的人間も、ヤンエグなエリートも、いかにもな美女も美男も登場せず、大事件も起こらず、日々たんたんと過ぎていくだけの話。が、これほどに心にしみるセリフ回しの多かったドラマも記憶にない。大上段に構えることなく、普段の目線の中から「生きることの意味」みたいなものをふと取り出しては「こういうのって大切じゃないの?」とさりげなく見せる、そういうお話だった。

ハリウッドのジェットコースタームービーみたいな、スリルとサスペンスとロマンスを適当にブレンドしてはい、一丁上がり!といったお話はいくらでもある。だけど、そういうのって、そのときは「すごい」と思っても、別に心には何も残らないんだよね。昔の日本映画のように「じわっ」と心に響くようなお話ってのは、昨今、もう誰も作れないんだろうか。・・なんて思っていたところに出会った「すいか」は、なーんだテレビドラマってのもまだまだ捨てたもんじゃないじゃんと思わせてくれたのでありました。

あ〜、早くDVDでないかなぁ。
(ちなみに、今までテレビドラマでDVD揃えたのは、「探偵物語」と「王様のレストラン」だけであります。「すいか」は、3番目のボックス買いテレビドラマ作品となりそうです)

公開日: 木 - 10月 23, 2003 at 02:17 午後        


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