がんばれ、藤井総裁!!
道路公団の鈍、じゃなかったドン、藤井総裁がとうとうクビらしい。
がんばれ、藤井! 悪役らしく最後まで憎らしい存在であれ!
最近、ニュースなどで見る度に「頑張れよ!」と思ってしまう人がいる。それは、鈴木ムネオちゃんと藤井総裁だ。なんで?と思うかもしれないけど、この2人は、最近では珍しい「最後の最後までしぶとい悪役」だからだ。
「ほらごらん、こういう悪い人になっちゃいけないよ」——そう子供に指差していえる存在がなくなってしまったのはいつからだろう。悪役らしい悪役は、水戸黄門の番組ぐらいしか見ることができなくなった。まぁ、人殺しだのの一時的な凶悪犯はいるけれど、「見るからに憎々しいお代官様」というのはあまり見られなくなってしまった。そんな中、久々に「しぶとい悪役」として登場したのが、この2人だ。おかげで、みんな自分の子供に安心して「ほら、どんなに偉くなってもね、こういう人間にはなっちゃ駄目なんだよ」と教え諭すことができる。
が、思えばこの2人は、まだまだ「悪役界の序の口」なんだよね。ムネオちゃんは確かに悪いことをしてきたかもしれないけど、地盤も看板もなく、身一つしかない普通の人間が政治家としてのしあがるには、汚い仕事を一手に引受けるしかなかったのも事実だろう。彼は悪者だ、だけど親の代から政治屋で、汚いことに手を染めずともすんなり政治家のお偉いさんになって、ムネオちゃんのような人間を陰からアゴで使っていた人間と、はたしてどちらが本当に悪いのか? 藤井ちゃんにしたって、彼から散々甘い蜜を吸い続けてきたイニシャル政治家たちとどっちが本当に悪いんだろう?
いかにも「私は他の旧態依然とした薄汚れた人たちとは違います」といわんばかりのすました顔をした悪者が多すぎる。悪役は、悪役らしくあれ。藤井総裁よ、悪い奴ってのはどれだけしぶといものか、口先だけ「いい人」ぶっている悪人たちに思い知らせてやれ!
公開日: 土
- 10月 25, 2003 at 02:25 午後