サイトを紹介されるということ
ときどき、自分のサイト内のページが他のところで紹介されてるのを見ることがある。
だけど、けっこう多くが「ページの紹介」だけで「サイトの紹介」はされないのであった。
基本的に、紹介してもらうのはよいことですよ。ええ、もちろん。文句なんてこれっぽっちもありません。だけど、ときどき「なんだかなぁ・・」と思ったりすることもあったりするのです。
仕事柄(?)、プログラミング関係のサイトや掲示板を定期的に巡回するのだけど、そこでオレのやってる入門教室を紹介してるのを見ることがある。先日もそうしたものがあったんだけど、紹介してもらった人の返事がちょっとがっくりきたのでした。
「このページはけっこう有益ですね」
それだけ。——いや、多分、これ読んでも「何がそんなにがっくりくることあるの?」と思う人が大半だろうと思う。うーん、つまりね、「このページを紹介されてアクセスしたこの人の頭の中には、『そのページが役に立つか否か』ということだけしかなくて、これを作った人のことなどはほとんど考えてないんだなあ」——そういう感じがしたのだね。
どんなページであっても、それを作った人がいる。特に、個人のサイトってのは、その個人があくせく作ったものなんだよね。別に、作ったからといって金にもならなけりゃ表彰もされない。その人が楽しみで作ったり、あるいは「きっと誰かの役に立つに違いない」と思って頑張ってみたり。
そうして苦労して作ったサイトの中から有用な情報だけをもらい、「このページは有益だった」と、苦労して作った人には一顧だに与えず去っていく。それは、そのページを作った人にとってはどこかさびしいもんだよ。役には立ったんだろう、だけど自分の存在って一体・・と思ってしまったり。
なんだってこんな苦労してサイトをやってるかといえば、それは利用者からの「とても役に立ちました」「とても楽しかった」といった一言のため、なんだよ。その一言で、作る方の苦労は浮かばれるってもんだ。
だから、もしアクセスしたサイトで「役に立ったなあ」とか「面白かったなあ」「いいページだなあ」と思ったら、どうか作者に一言「ありがとう、これからも頑張って」と伝えて欲しいんだなあ。オレに限らず、世界中の個人サイトの作者たちは、その言葉を待ってるんだよ。
公開日: 金 - 10月 24, 2003 at 02:42 午後