決められない・・


迷っている。実に、迷っている。どうすべきか。決められない。ええい、こうなったら全て買うしかないか、娘の服。だってぇ、どれもかぁいいんだもん。

基本的に子供(それもまだ学校にも行ってないぐらいの小さな子)の服っていうのは、子供のためというより親のために買うようなところがある。子供が喜ぶものってより、親が子供に着せて喜ぶもんだな。なので、この時期の服っていうのは、モロに親の嗜好が出る。

我が家の娘(1歳5ヶ月)の場合、大原則としてあるのが「ブランドものは絶対ダメ」ということ。これは、パパの稼ぎがないせいもあるが、この年頃からブランドものを喜ぶような子にだけは育って欲しくない、という思いがある。第2の原則は「ヤンキー服はダメ」ということ。ヤンキー服ってのは、我が家だけで使われている専門用語で、よくヤンキーのママが子供に着せているような、ハデハデな服のことです。ショッキングピンクとかバシバシ使った「歩くセサミストリート」みたいなやつね。そして第3の原則が「キャラクタものはダメ」ということ。キティちゃんは不可。アンパンマンなどとんでもない。唯一、我が家の「公認キャラクタ」となっているのがミッフィーで、でもこれも服についているのはイヤ。

しかし、そうわがままばかりいっていると着られる服がなくなってくるのも事実。現在、娘の普段着は、だいたいがママの手作りであります。ヌノラー(布フェチ)であるママはひたすらに布を集めるのが趣味で、そこからちょこちょこと娘の服を作ってくれるのであります。で、その他の、おしゃれ着というかお出かけ用なんかにも使えるかぁいい服として現在重宝しているのが、「はいせんす絵本」の服なのであります。

これ、要するに一種のカタログ雑誌なんだけど、子供服やママとのお揃い服なんかばかりがずらっと出てる。で、それぞれシリーズがあって、「○○の会」というように一種のグループに参加すると、毎月、洋服が送られてくるのね。どんな服が来るかはわからない。来てのお楽しみ。カタログでだいたいのトーンというかセンスというかそういうのをチェックして、「このシリーズがいい」と思ったらそれを注文するわけ。値段も2千円から5千円台ぐらいと手頃。

とても便利なんだけど、困るのは「どれにするか決められない!」ということ。とにかく、かぁいい服がたくさんで目移りしてしまう。最初のうちは、どんなものが届くかわからないのでちょっとどきどきしていたんだけど、毎回、かなりセンスのいい服が届くので、「これなら他のシリーズも期待できるぞ」なんて思ってしまうのだ。次回からは、新しいシリーズもいくつか増えていて、悩みに拍車をかけているのであった。

今まで何回か頼んでみたのは「アンファンノーブル」という、ワンピースとブラウスとパンツの3点セットのもの。これで3千円台なんだから安いもんだ。どれもかなりいいデザインで、ワンピを着せただけで「おしゃまさん」ができあがる。これが、我が子ながら異常なくらいにかぁいいのよ(←大親馬鹿)。それと、パパ的にけっこう気に入っているのが「ポハートカ」というシリーズで、これはワンピとお人形がついてて2千円台。ちょっときっちりしすぎた縫製なんだけど、これもちょっといいとこのお嬢さんに早変わり(←超親馬鹿)。更には、「クローゼット・オブ・アン」という、ヨーロッパの田舎のようなシックなシリーズもあって、これでうちの子も赤毛のアンになっちゃうのだ(←極大親馬鹿)。「フーフル」という新しいシリーズも始まって、これもなかなかに捨てがたい。うーむ。どうすりゃいいのだ?

しかし、ここ1〜2年、自分の服なんて買ったことさえないのに、また欲しいとも思わないのに、子供になるとどうしてこうも甘くなるのかねえ。嫁が「節約っていうのは、誰かのためにやるのが本当なのよ」とかいってたけど、それは正しい。独身時代、自分を我慢してでも他人のために何かをする、なんてことは考えもしなかった。けれど、子供が生まれてみると、気がつけば「自分の支出を削ってでもなんとか子供にだけは買ってやりたい」と思っている自分がいる。不思議なものだな、親というのは。

公開日: 月 - 2月 23, 2004 at 11:16 午前        


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