コンピュータは、コンピュータさえなければいらない?という話


オレの関係する掲示板でちょこっとやりとりした話なんだけど、ちょっと面白かったのでブログに書いておこう。

話ってのは、「紙の書籍とコンピュータによるデジタル情報のどっちがいいか」みたいなことなんだけど。——デジタル化が進んでペーパーレス社会になるかと思いきや、紙の消費量は増大していたりする。結局、紙媒体ってなくならない、こっちのほうが消費するエネルギーも少ないし、コンピュータがなくても紙とペンさえあればいいわけで逆に便利かも、という意見が出た。これに対して、コンピュータの方は他にも幅広く使えるわけだし、それに処理する情報量自体が圧倒的に多くなってることも考えれば、紙の消費は減ってるんじゃないか、という意見。

それで思ったんだけどね。コンピュータによって増大した情報だのといったものってのは、結局のところ、コンピュータがなければ別にいらない情報じゃないのか、って。そう考えると、コンピュータは、コンピュータ自身で必要な情報を増大させておいて、それらを処理して「ほら、こんなにたくさんの情報を処理できるんだぞ」といっている感じがちょびっとだけないかな?とか思ったわけ。

まぁ、インターネットにしても何にしてもコンピュータがないとできなかったわけで、そりゃ便利にはなったよもちろん。だけど、例えばコンピュータに頼っていて「コンピュータがないと成り立たない」という部分の多くは、コンピュータによって生み出された部分であったりするわけで。コンピュータ登場以前からあったものの多くは、実はコンピュータによってそれほど変わったわけではなくて、コンピュータがなくなっても十分生きていけるものだったりして。——うむ、何いってんだかわかんないな(笑)。

例えば、今はOSのパッチ当てやソフトのバージョンアップも全部インターネットでダウンロードしてできたりする。これは便利。だけど、これらは当たり前だけど、コンピュータがない人間には全く不要なサービス。それに、ウイルスだの何だのといったトラブルやそれらのために費やされる労力なんかも、コンピュータがなければいらないものなわけで。

——オレが子供の頃は、まだコンピュータってのは巨大なメインフレームみたいなものしかなくて、個人が所有するなんて夢のまた夢だった。その頃と比べて、どうなんだろう「コンピュータ以外の部分」って、実はそんなに変わってなかったりしないだろうか。もちろん、今は車も家電も全部電子制御で、これらもコンピュータの一種といってしまえばそうなんだけど、でも生活自体はそんなに劇的に変わった感じはしないんだよなあ。今、70年代ぐらいの生活に戻ったとしても、実はそれほど困らなかったりして。

・・あ、ウソウソ。そうなったら、オレの仕事、ないじゃん。(笑)

公開日: 金 - 10月 31, 2003 at 01:07 午後        


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