春は、一休み。
今年、初めての大雪!? しかし風景までも去年までとは違って見えるなぁ。
この家に越してきて、おそらく初めての雪。ちらっと降ったぐらいはあったかも知れないけど、庭が白くなるほどの雪はこれが初めて。植えたばかりの月桂樹はつらかろうなぁ。二階で仕事をしていると、下から「パパっ! ちょっとちょっと!」と呼ぶ声が。慌てて出てみると、二階の窓から下を指差し、「ほらっ、壁泉に雪が積もってる。ね〜、写真撮ってきて!」というわけで、雪の中、デジカメを持って「この家の初雪」の記念写真を撮りにいったのでありました。さぶっ! でもまぁ、ここでこの先、朽ち果てるまで暮らすことになるんだろうし、一つの記念になるかもね。一人暮らしが長かったせいか、こういうイベント的なものがどうも苦手だ。苦手というより、思いつかない。「今日は○○の日よ!」と嫁にいわれて、「うん、知ってるよ」と答えて烈火の如く怒らせたりする。若い頃は、記念とは、自分の目に記憶しておくことだと思っていた。よく山や川に出かけたけど、写真もたくさん撮ったけど、でも一番の記念は「自分の記憶に残しておくこと」だった。それは多分、自分のための記念だったからだろう。今は違う。すべては、自分以外の人のための記念だ。この家で暮らす大切な人間たちの心に残すための記念だ。だから、形にしなければいけない。——うん、そういうことなんだろうな。ここで暮らす人間が、お互いに確かに感じ合えるものでなければいけないんだ。そういえば、あさっては桃の節句。何かおいしいものを食べて、3人の記念にしよう。(↑既に嫁からは「米泉の釜飯」とのリクエストあり)
壁泉の裏に植えられた月桂樹を取り巻くようにつもる雪。
公開日: 月 - 3月 1, 2004 at 03:06 午後