八面六臂!


今日は娘の一歳半検診に家の砂利敷き。一汗かいた後はビールがんまいっ!

・・というわけで、昼間っからビールを呑みながら書いております(笑)。とにかく今日は朝からばたばたでした。一歳半検診を保健センターでやるということなんだけど、それが朝の9時半から! うちはまだ寝てる時間だっつーの。しょうがないので今日だけは8時起きして、眠い目をこすりながら出かけたのでした。——よりによって、昨晩は夜中に娘がぱっちりと目が覚めてしまい、(パパはグロッキーして先に寝たけど)ママと娘は寝たのがなんと3時! ママも大変だったけど、一歳半の子が睡眠時間6時間でいいのか?

検診にいってみると、案の定、ものすごい賑やかさ。一歳半前後の子供が集まると、そりゃあもうすんごい騒ぎであります。で、10人ぐらいずつ分かれて、順にいろいろお話を聞いたり歯の検診をしたりやっていったのだけど・・。なかなかに新鮮な驚きがたくさんありました。

まず、最初に驚いたのは、「はーい、みなさーん、こんにちはー」と子供の機嫌を取りに(?)やってきた保健センターの人が、いきなり「パンダ・うさぎ・コアラ」を歌いだしたこと。しかも、他のママさんはみんなあわせて歌ってる。しかも、フリつきで・・。みんな「おかあさんといっしょ」を見てるのか? それが当然なのか? 一方でそうやって「おかあさんといっしょ」の歌を歌えるのがトーゼンといったことをしておいて、もう一方で「テレビに子守りさせるのはよくないですね」などと諭されても、こっちはどーすればいいんだ?という感じであります。

そして、「子供の成長ってのはガタガタがあるんだな」というのも一つの発見だった。集まった子供の大半は、娘なんかよりも上手に言葉を話す子だったんだけど、表情のない子の多いこと。よく動くし、お友達と一緒に遊んだりするし、ママとお話もするんだけど、なんというか「それらを上手に淡々とこなしている」という感じがちょっとしてしまったのは気のせいだろうか。うちの娘は確かに言葉は遅れているけど、実に感情表現は豊かだ。どちらが親にとって助かるか?といえば前者だろうけど、どちらの子が幸せに育っているかということはまた別じゃないだろうか。

検診では、予想通りというか、まだミルクですか、少しずつ牛乳に変えましょうね、哺乳瓶は虫歯になりやすいからやめましょうね、あんまり辛いものとか刺激の強いものはよくないですね、もっと早く寝て早く起きる習慣をつけましょうね、と「いい子を作るための教育的指導」のオンパレードでありました。この中にヤンキーが混じっていれば「うぜえよ」と窓ガラスの一枚も金属バットで叩き割ること必定でありました。

子育ての常識のようなものがあるよね。おむつは早くとれる方がいい子だ、ミルク断ちは早い方がいい、そういうもの。その大半は、子供のためではなく、実は親のためのものだ。そうした子がとてもすてきな人間に成長するからそうしよう、ということではなく、その方が親は楽だからそうするのがいい、というものではないんだろうか。子育ての指針を考えるとき、果たしてそれは親のためか子のためか、ということを注意深く考えなければいけない。

「いい子」には、育てたくない。たいていの場合、大人のいう「いい子」というのは、その前に(都合の)というカッコがついているものだ。よい子でも悪い子でもよいから、「魅力的な子」に育って欲しい。——そういう点では、うちの子はなかなか順調に育っているのかも知れないな、とも思うのでした。

公開日: 木 - 4月 15, 2004 at 02:34 午後        


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