席を譲る


電車で、目の前に50〜60歳ぐらいのくたびれたおじさんが立っている。
こういうとき、困るんだよね、対処に。

久しぶりに東京の編集部に出向いての仕事だったんだけど、その行きの電車の中で、そういう事態に遭遇したのでした。東京までちょっと時間もあるし、座っていけてラッキーだったんだけど、いくつ目かの駅で、くたびれたサラリーマンらしきおじさんが・・。こういうとき、実に困る。いや、席を変わるのは別にいいんだよ。ただね・・。

相手は60前ぐらいのおじさん。ということは、場合によっては「失礼な! 私はまだ年寄りじゃない!」と思われる場合もあるわけだ。サラリーマンってことは毎日出社して仕事しているわけで、そういう生活ができるってことはまだまだ年寄りじゃない。でも、だからといって黙って座り続けるのはどうも気分がよくない。

そう思ってうーんどうしよう・・と考えているうち、ハッと気づいてしまった。オレ、考えてみたらもう不惑をすぎてるんだよな・・。そりゃ、見た目はまだまだ十代の美少年で通用するのは確かだけど、肉体的にはもう十分「おっさん」なのだよな・・。50過ぎの人が、40過ぎのおっさんに席を譲られたとして、どーする? どういう反応を示すと思う?

もう「老人に席を譲る若者」の年齢ではなくなっているはずなんだけど、未だに電車で席に座ると、このことで頭がいっぱいになってしまうのであった。・・「だったら座るな」ってか?

公開日: 金 - 11月 28, 2003 at 07:28 午後        


©