お引っ越し
前の家に、新しい住人が引っ越してきた。
しかし、同じぐらいの子がいる家は、どこも親が若いのねえ。
本日、新築未入居状態が続いていた我が家の前の家に、新しい住人が引っ越してきた。前に、下見にきた頃に一度お会いしたので初対面ではないのだけど、夕方になって挨拶にいらしたので改めてよく見ると、わ・・若い・・。どうみても20代だぞ。下手をすると、オレとは親子ほども違う。
実は、この若夫婦にも子供がいて、それがうちの娘と同い年なのだ。子供は同級生なのに、親は先生と生徒ですか・・。晩婚夫婦の悲哀をちょこっとだけ感じたりしたのであった。更に実はなんだけど、うちの下の家(うちの並びはなだらかな坂になっているので、うちより高い方を「上の家」、低い方を「下の家」といってる)にも同い年の子がいるのだ。そこの夫婦も当然ながら若いのであった。
よくまあ、そんな若さで子供を作って家を買って・・なんてできるなあ。なんて思ったりしたのだけど、逆にいえば、そのぐらいの若さでないとそんな無謀なことはできないのかも知れない。そう、「無謀なこと」だよ。今の日本の経済状況で、子供を(1人ならまだしも何人も!)作って育てるってのは、はっきりいって無謀だ。よっぽどの金持ちでない限り、経済的に追いつめられるのは目に見えている。家にしたって、いつリストラになるか、会社が倒産するかもわからないご時世に、35年のローンを組んだりするのは無謀というしかない。
今の日本では、冷静に考えたら子供なんて作れないし家なんて買えないのである。少子化だの未婚者の増加だのといったのは、多くの人がそういうことをわかっちゃってきたからでないか。だからある意味、そういう世の中や人生というものを冷静に考えるゆとりがないぐらい若い頃に子供を作っちゃうしかないのである。考えたら負けなのだ。
昨日は、通り一つ隔てた向こうに引っ越してくる予定の家の奥さんが挨拶に来ていた。うちがここに越してきて半年、この短い期間の中でも続々と家が建ち人が移り住んできている。ここは、新しい町なのだ。これから新しいコミュニティが形成されていくのだ。——さあ、みんな。一緒に貧乏になろう!
公開日: 金 - 12月
26, 2003 at 06:35 午後