死骸を食う
某小学校で、解剖したニワトリを食って食中毒発生だそうだ。
でも・・、それって悪いことなの??
ニワトリの解剖を小学校でやるってのはすごいね。確か、オレの頃はフナかカエルぐらいだったよなぁ。で、解剖したニワトリの肉をホットプレートで焼いて食って、どうやら生焼けだったらしくて食中毒が発生とのこと。——お昼のワイドショーみたいな番組だったけど、それでゲストが「何考えてるのかわからないですね」的な発言をしていた。そうしたら、珍しく嫁が怒っていた。「何いってんのよ。解剖したら食えよ、食え!」
「解剖した動物の死骸を食う」というとものすご〜〜くグロイ話みたいだけど、でも普段、人間が食べている肉というのはそういうものなんだよね。「解剖したら、その肉を全部捨てろ」というのと、「解剖したら、ちゃんとそれを食いなさい」というのでは、確かに後者の方が筋が通っていると思う。「捨てろ」というのは、命を粗末にしていることにならないか。嫁は「食ってこそ供養なんじゃない?」といっていた。そうだよな。
問題は「衛生管理が行き届かず食中毒を起こした」ことであって、「解剖した肉を食った」ことではないはずだ。だけど、なんか世間的には「解剖した肉を生徒に食べさせたんですってよ、まぁ恐ろしい」みたいなとらえ方がなされていないか? どうもお昼の番組を見た感じではそう思えてならないのだ。
人間は、毎日肉を食っている。それは、要するに「食われるため」だけに生まれ、育てられた動物を殺し、解体し、食っているわけだ。人間が生きていくっていうのは、そういうことのはずだ。学校でそういうことを教えずして、一体何を教えるのだ?と思う。父兄から抗議が来たなら、「なぜ、食べてはいけないのですか? 人間に食べられるためだけに育てられ殺された生き物を、食べずに捨てろ、と教えろというんですか?」と堂々といえばいい。
担当した先生がどう処分されるのかわからないけど、この先生と学校にはがんばって欲しいと思うのだ。本当に教えるべきことを自信を持って教えていって欲しいと思うのだ。がんばれ! 来年は、牛の解剖だ!(・・再来年はクジラか?)
公開日: 金 - 11月 28, 2003 at 07:29 午後