そこだけは間違えないで!という間違い(2)
・・というのを誰しもやってしまうもんだよね。ほんとほんと。
昨日の夜のこと。我が家の嫁は「掌田津耶乃原稿校正係」を担当しており、ホームページに書いたブログだのコラムだのといったものはすべて嫁の検閲もとい校正を受けることになっている。——で、昨夜も書いたブログを嫁が読んでチェックしていたんだけど、そのうち、「・・ねえ、パパ」と無表情に呼びかける声がした。
「・・あの人の名前って宅間伸だっけ?」
「・・へ?」
「宅間伸って、俳優じゃない?」
そうなのであった。昨日書いたブログで、「宅間守」容疑者の名前を、全部「宅間伸」と書いてたのだ! うわああああっ。声にならない悲鳴が頭の中を駆け巡り、すぐさま2階の仕事部屋へと駆け上がってブログの修正をしたのであった。うわごとのように「誰も見てませんように、見てませんように・・」と繰り返しながら。
それにしても、なんだって「宅間守」と「宅間伸」をとっちがえてたんだろうね。まあ、「宅間」なんて名前、他にそうそうないものだし、最近、宅間伸もすっかり見なくなって(←大変大変失礼です)「こういう芸能人がいる」ってことが頭から消えていたのかも知れない。が、新聞やWebニュースで「宅間守」という名前を何度も見ていたわけだし、普通、こういう固有名詞は書く前に一応googleして確認したりするのに、「宅間伸」という名前があまりに当たり前のように頭の中にはいっていたので疑うことすらしなかったらしい。怖い怖い。
前に、「そこだけは間違えちゃダメだろ!というところを間違える人間っている」という話を書いたけど、そういうのってのは、こんなふうに「あまりに当たり前すぎる」ところで起こるのかも知れないな、と思ったりしたのであった。自分の中で「疑うべくもないほどにまで当たり前すぎること」ってのは、改めて「これ、間違ってないよな?」と考えることなんてないんだよね。
自分にとって当たり前のことを疑う。これは、なかなかにできないものだな、ということを再認識させられたのでした。難しいけど、常に心に留めておきたいことだね。
公開日: 水 - 9月 15, 2004 at 01:40 午後