すごいぞ、ヨークマート!
今日は晴れてる間にお買い物。
近所にできたヨークマートは、すごいのであった。
今日は一日曇りかと思ったけど、昼間に雲が薄くなってきたので、近くにできたイトーヨーカ堂系列のスーパー、ヨークマートにお買い物に行く。これがなかな立派なスーパーなのだ。何が立派って、とにかく「安いものは安い!」のだ。
東京にいた頃は、安売りといっても、まぁ「ちょっと得した」という程度だったんだけど、ここでは安売りのレベルが違う。キャベツは売り出しだと1個まるごとで50円以下、ほうれん草も70円80円はザラ。ミカンは段ボール半分で398円で、これは帰って数えたら四十数個入っていた。1個あたり9円だぞ。殻付き巨大ホタテ貝は88円で、これなんぞは3つも買えば夫婦で腹一杯になるほど巨大なのであった。
嫁と、「東京を出て、ほんとよかったねぇ」とつくづくうなずき合うのであった。ともかく生鮮食料品が安い。それに、鮮度が違う。東京で売っていたほうれん草などはヘナヘナシナシナで3日もすれば葉がしおれてきたりしたけど、こっちでは1週間たっても「私、とれたてです!」ってな顔をしている。ごぼうなんて、東京じゃ「・・お前、漂白されたのか?」ってやつが「ごぼうでござい」と売られている。マイケル・ジャクソンじゃあるまいし、「ふと気がついたら白くなってました」なんて理屈が通用するわけねーだろ。
東京というのは、とにかく便利だ。だけど、東京に住むというのは、あらゆるところであらゆるものを犠牲にしているのだな、と思う。これは東京を離れて初めて気づいたことだ。——以前、東北新幹線か何かのCMで、こんなのあったでしょ。空の映像が映し出されて「これが東京で『青空』といわれているものです」ってやつ。東京には何でもあるけど、その大半は偽物だ。東京で「ほうれん草」とされているものと、こちらでのほうれん草は違うものだ。こっちの空は、東京で見たことのない「本当の」空だ。
生きていく上で必要なものは、実は「利便性」とかではなくて、もっと別のところにあるのかも知れない。だけど、多くの人は、その存在を知らないが故に、それとは全く別のものを「これが必要なんだ」と思い込んで生きているのかもしれない。そんなことをちらっと思ったのでした。——もちろん、今、ここにあるものがそれなのかはわからないけど、少なくともいろんなところで考えるきっかけをくれたことは確かだ。それは、東京に住み続けていたら気づかなかったものだろう。
昼間晴れていたと思ったら、日が暮れたところで突然の土砂降り。やっぱり、空も雲も雨も、本物がいいなぁ。
公開日: 土
- 12月
6, 2003 at 07:30 午後