若葉区の事件で思うこと


どうも昨今、腹の立つ話が多い。
でもあの事件の犯人、どういう人間だったんだんろう。

千葉市若葉区に住んでいる。そう、あの「墓地で偽装結婚した相手を焼き殺した事件」のあった若葉区だ。うちからは少し離れているんだけど、ニュースで流れるあの被疑者の若造のことで、嫁と議論になった。

嫁は「ああなったのは、子供の頃からの生い立ちにきっと原因がある」という。愛されずに育ってきて、もうどうしようもないぐらい心がねじくれ曲がってしまったんだ、かわいそうだ。という。

オレも「かわいそう」という点は同感する。他の凶悪事件などを見ても、なんというか「そんなふうにして、普通じゃ考えられない人間に育ってしまったんだなあ」と思うことは多い。だけど、そう思えるのは10代のうちまでではないか?という気もする。

人間は、どんなにひどい育てられ方をしても、きっと変われるものだと思う。凶悪犯人になるしかないような生い立ちであったとしても、成長してからの生き方次第できっと変われる。最近、幼児体験だのトラウマだのと、まるで「子供の頃にひどい体験をしたらもうそれで一生が決まってしまう」かのような言い方をされることがあるけど、それは人間の能力を少し軽く見ていないか?とも思う。

人間の生きる能力ってのは、たいしたもんだ。どんなに傷付いても苦しんでも、自分で自分を癒し、なんとか立ち直る、そういう能力をもっているもんだ。そう思いたい。そう信じられなきゃやってらんないじゃないか。生きてて楽しくないだろ?

公開日: 土 - 10月 18, 2003 at 10:01 午前        


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