GO BACK

日本の山は偉いっ!のページ


※ここは、掌田津耶乃がだらだら登った山に関するお話のページです。




「なぜ山なんぞに登るのか?」

これが難しい。はっきりいって、20代前半までは、苦労して山なんぞに登るやつはバカだと思っていた(…待てよ、オレ、24歳ってことにしてあったっけ。ま、いいや)。

 それが、フリーになって独立して、毎日家に閉じこもって仕事するようになってから、突然山に行きたくなってきたのだね、これが。いや、実は最初カヌーを買って、あちこちツーリングしたりしていたのだけど、川を下ると、どうしてももっと上流へ行きたくなる。そして上流には必ず山がある。で、更に山に登りたくなる…ということで、今や山が中心となってしまったのであった。


 ぼくの山登りは、基本はテント。山小屋は人間がいっぱいいるからキライ。だいたい、70リットルのザックいっぱいに詰め込んで出かける。よく一緒に行く相棒と2人か、あるいは一人というのが基本だ。

 基本装備としては、まず靴は長いこと夏場はLOWAのトレッカーだったけど、最近になってhangwagに変えました。テントはシェラ。これはあまりに快適に生活できるので、他のテントには変えられそうにない。

 食事は、基本的にサトウのごはんであります(笑)。それにレトルト。アルファ米のほうが軽いのはわかってるんだけど、メシだけはうまいの食いたいので、我慢して運んでますわ。


「とても気に入った山」

…ったって、ほとんど南北アルプスと八ヶ岳ぐらいしかいってないんだけどね(笑)。

 なぜか長い間、南アルプスのほうが北より好きだった。北は、切り立った岩峰が多くてすごそうに見えるけど、実は意外と狭い。南アルプスは、なだらかでやさしそうだけど、これが実に広い。その懐の深さにひかれたのかな。

 あ! それと、岩山より緑の山が好きなこともあるかも知れない。「山高きがゆえに貴からず、緑をもって貴しとなす」ということね。雪と岩の世界より、緑があり、その上に岩があり、その上に雪がある−−そんな山が好きです。

 ただし、今はどちらもそれなりに魅力があるとわかったから、あまり気にはしていない。ただ、人が少ない方に行きたがる傾向があるかも知れない。


 今まで登った山で、記憶に残っているのをいくつかあげると…。


・穂高連峰−−毎年お世話になってます(笑)。涸沢にテントを張るのもいいけど、どちらかというと裏道になる岳沢がいい。人が少ないし、岳沢からの強烈な登りを、テントの巨大な荷物背負って死にそうになって登るのがいい。それと、涸沢の脇にあるヒュッテのテラスで、一日ぼーっとしているのも好き。

・甲斐駒/仙丈−−南アルプス天然水のとれるところ(笑)。実は山よりも、この下にある北沢峠の露営地が好きなのです。あそこの沢の水は天下一品! いつも出かける度、テルモスなどに入れてもって帰ってます。

・黒部五郎岳−−いやいや、北アルプスの中でも、黒部は別世界ですね。谷あいの小さな三角屋根の山小屋はまるでアルプスの少女ハイジの世界でした。一日中、谷を風が吹き抜けてて、「風の谷」なんだよね、あそこ。そういや、手ぶらで上まで登って、突然雨にやられてパンツまでぐっしょりなった思い出があるぞ(笑)。

・悪沢三山−−南アルプスはでかい…とつくづく考えさせられた山。ここから塩見まで逆走したんだけど、とにかくひたすらに長かった…。ただひたすらに歩き続けると、なんというかトリップするんだよね。


 …ま、最近はすっかり冬山ともごぶさただし、せいぜいゴールデンウィークに残雪の山を登るくらいの軟弱な山ヤですが、これからもあちこちぶらぶら登りたいと思ってますわ、はい。



GO BACK

GO HOME