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川とカヌーとキャンプのページ


※ここは、掌田津耶乃がだらだら下った川とカヌーキャンプのお話のページです。




「カヌーとツーリング」

カヌーを始めたのはもう7〜8年ほど前だ。実は最近はすっかり山へ行動パターンがシフトしてしまって川はごぶさたなんだけど、やっぱり暇があればまたのんびり川を下ってみたい気持ちは変わらない。

 カヌーとひとくちにいってもいろいろあって、いわゆる競技カヌーの類い、上流域のホワイトウォーター(白波がガンガンたってる急流ね)をがっちりしたポリ艇で攻めるスポーツ的なカヌー、そしてツーリングがある。僕はツーリング派だ。

 ツーリングというのは、「川のトレッキング」だ。折り畳み式のカヌーをかつぎ、キャンプ用品一式を積み込んで上流からずっとくだっていく。日が傾けばテントを張り、夜が明ければまた下る。数日かけてのんびりと進むのがツーリングカヌー。

 他のカヌーは、だいたい一箇所で集中して遊ぶのだけど、ツーリングは違う。ぽんと岸を蹴って漕ぎ出せば、もう二度とそこへは戻らないのだ。そこがいい。「旅」って感じがする。


「今まで下った川」

よく出かけたのは、栃木の那珂川。烏山から下るのがだいたいのパターン。逢瀬のヤナを過ぎて大曲りを過ぎたあたりから山も深くなり、静かな流れになる。そのあたりが一番好きだった。だけど今は河川改修ですっかり姿は変わってしまった。

 北上川も2度ほど出かけた。しかも一回は2月だよ。ったく、何考えてんだろうねえ。朝起きたら船もテントもみんな凍ってて、いや寒かったこと。しかもうっすらと雪なんぞ降ってやがんの。

 千曲川にも行ったなあ。おせじにもきれいとはいえない川で、とてもがっかりしたのを覚えている。ここも冬に出かけて、日が暮れてあまりにも寒くて眠れなかったな。翌朝目が覚めると、一面の霧。一緒に出かけた奴のテントさえ見えないくらいの濃霧だった。

 あとは、ツーリングではないけど、気田川や豊川などにもいった。気田川は最初にでかけたときはすばらしくきれいだったなあ。豊川も水はきれいだったけど、既に臭いがするような状態で、沈するのだけは勘弁して欲しいと思ったわ。


「カヌーとキャンプ」

 カヌーはツーリングの他に、大勢で湖や川に出かけてわいわいやるカヌーキャンプというのもある。これはこれで、別の楽しさがある。ぼくがカヌーを買ったお店が阿佐ヶ谷にあって、そこでよくみんなでキャンプに出かけたりしたものです。

 写真は奥利根湖へみんなで出かけたときのもの。奥利根湖は「八木沢ダム」といったほうがなじみがあるかもね。谷川岳の雪解け水がどっと来ていて、信じられないくらいに水のきれいなところでした。

 奥利根湖は細長い湖で、奥のほうが二股に分かれている。入り口からカヌーで30分ぐらいこいでようやく奥まで辿り着くという感じ。でも、今は奥にまたダム建設が始まってしまい、様子もすっかり変わったらしい。もうこの景色も残っていないかも知れない。

 なぜ川に行かなくなったのか。それはたぶん、行く度に川が変わっていくからだと思う。行くと前より必ず汚くなっている。必ず何かが破壊されている。決してよくはならない。それに耐え切れなくなったのかもしれないな。どこかに「昔よりきれいになった」って川があれば、また川へ戻るかも知れない。本当にあれば、ね。



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