では、まずFinderで使えるファイル/フォルダ関係の基本的な属性を上げておきましょう。
「name」
文字通り、ファイル/フォルダの名前です。値は文字列で、読み書き可能です。
例文:set name of folder "ぶらぶら" to "へろへろ"
「creator type」
クリエータタイプです。4文字の文字列からなります。ファイルが作成されたアプリケーションを示す記号です。これは読み書き可能です。これはフォルダでは使えません。
例文:set creator type of file "TEST" of desktop to "MooV"
「file type」
やはり4文字の文字列からなります。ファイルのフォーマット形式を示す記号です。例えばテキストファイルなら「TEXT」、スタックなら「STAK」、PICTファイルなら「PICT」となります。これも読み書き可能です。これはフォルダでは使えません。
例文:set file type of file "Sample" of startup disk to "PICT"
「version」
ファイルのバージョンを示します。情報ウィンドウで、「バージョン:」というところに表示されているものです。これは読み取りのみ可能です。文字列ですが、中にはうまく値をとれないものがあるようです。これはフォルダでは使えません。
例文:set verStr to version of file "test" of desktop
「product version」
情報ウィンドウで、ウィンドウの一番上に表示されているバージョンのことです。これも読み取りのみ可能です。値は文字列です。これはフォルダでは使えません。
例文:set verStr to product version of file "test" of desktop
「creation date」
ファイル/フォルダが作成された日付です。値は日付フォーマットとなります。これは読み取りのみ可能です。
例文:creation date of folder "A" of desktop
「modification date」
ファイル/フォルダを最後に書き変えた日付です。値は日付フォーマットです。これは読み取りのみ可能です。
例文:modification date of system folder
「icon」
ファイル/フォルダのアイコンです。この値はデータ型で、アイコンデータ同士以外とは互換性はありません。読み書きな可能です。
例文:set iconData to icon of file "Finder" of system folder
「comment」
情報ウィンドウに書き込まれたコメントです。値は文字列で、読み書き可能です。
例文:set X to comment of file "A" of startup disk
「position」
ファイル/フォルダのアイコンの左上の位置を示すものです。読み書き可能で、値は、横位置と縦位置の2つの数値からなるリストとなります。それぞれの位置は、モニタの左上から何ドット離れているかではかったものです。
例文:set LocData to position of trash
「size」
ディスク上でのサイズをByte単位で示したものです。読み取りのみ可能で、値は整数になります。
例文:size of file "Test" of desktop
「bounds」
フォルダのウィンドウなどで利用するものです。ウィンドウの大きさを示します。これは、ウィンドウの左上の位置と、右下の位置を示すそれぞれの数字4つからなるリストとなります。これを変更する場合はウィンドウが開かれた状態でないと、うまくいきません。
例文:set bounds of window "へろへろ" to {100, 100, 300, 300}
以上の他にも細かな属性はありますが、とりあえず割愛します。