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初心者のためのAppleScript教室


「Finderオブジェクトの属性」

■ファイル/フォルダに関する属性


AppleScriptでは、オブジェクトの操作というのは「オブジェクトの属性の値を変更する」ことで行ないます。これはHyperTalkの場合と非常に似ていますね。ですから、実際にFinderでファイルやフォルダを操作しようと思った場合は、命令だけでなく、それらのオブジェクトにどんな属性があるかを知っていなければいけないわけです。

 では、まずFinderで使えるファイル/フォルダ関係の基本的な属性を上げておきましょう。


「name」
文字通り、ファイル/フォルダの名前です。値は文字列で、読み書き可能です。

例文:set name of folder "ぶらぶら" to "へろへろ"


「creator type
クリエータタイプです。4文字の文字列からなります。ファイルが作成されたアプリケーションを示す記号です。これは読み書き可能です。これはフォルダでは使えません。

例文:set creator type of file "TEST" of desktop to "MooV"


「file type」
やはり4文字の文字列からなります。ファイルのフォーマット形式を示す記号です。例えばテキストファイルなら「TEXT」、スタックなら「STAK」、PICTファイルなら「PICT」となります。これも読み書き可能です。これはフォルダでは使えません。

例文:set file type of file "Sample" of startup disk to "PICT"


「version
ファイルのバージョンを示します。情報ウィンドウで、「バージョン:」というところに表示されているものです。これは読み取りのみ可能です。文字列ですが、中にはうまく値をとれないものがあるようです。これはフォルダでは使えません。

例文:set verStr to version of file "test" of desktop


「product version」
情報ウィンドウで、ウィンドウの一番上に表示されているバージョンのことです。これも読み取りのみ可能です。値は文字列です。これはフォルダでは使えません。

例文:set verStr to product version of file "test" of desktop


「creation date」
ファイル/フォルダが作成された日付です。値は日付フォーマットとなります。これは読み取りのみ可能です。

例文:creation date of folder "A" of desktop


「modification date」
ファイル/フォルダを最後に書き変えた日付です。値は日付フォーマットです。これは読み取りのみ可能です。

例文:modification date of system folder


「icon」
ファイル/フォルダのアイコンです。この値はデータ型で、アイコンデータ同士以外とは互換性はありません。読み書きな可能です。

例文:set iconData to icon of file "Finder" of system folder


「comment」
情報ウィンドウに書き込まれたコメントです。値は文字列で、読み書き可能です。

例文:set X to comment of file "A" of startup disk


「position」
ファイル/フォルダのアイコンの左上の位置を示すものです。読み書き可能で、値は、横位置と縦位置の2つの数値からなるリストとなります。それぞれの位置は、モニタの左上から何ドット離れているかではかったものです。

例文:set LocData to position of trash


「size」
ディスク上でのサイズをByte単位で示したものです。読み取りのみ可能で、値は整数になります。

例文:size of file "Test" of desktop


「bounds」
フォルダのウィンドウなどで利用するものです。ウィンドウの大きさを示します。これは、ウィンドウの左上の位置と、右下の位置を示すそれぞれの数字4つからなるリストとなります。これを変更する場合はウィンドウが開かれた状態でないと、うまくいきません。

例文:set bounds of window "へろへろ" to {100, 100, 300, 300}


以上の他にも細かな属性はありますが、とりあえず割愛します。

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