「条件分岐」というのは、ある条件を調べて、それが正しいかどうかで異なる命令を実行させるためのものです。AppleScriptでの書き方は2通りあります。それは次のようなものです。
★1行だけの場合★
if[条件式]then[実行命令]★それ以外の場合★
if[条件式]then [条件にあうときの命令] else [条件にあわないときの命令] end ifたったこれだけなのです。ただし、★それ以外の場合★で、条件にあわない時の処理が必要ない場合は、else部分を省いてすぐend ifとしても大丈夫です。
では簡単な例文を書いてみましょう。「2つの数字を比較して、その差を計算する」というのはどうなるでしょうか?
set X to 100 set Y to 200 if X > Y then set ans to X - Y else set ans to Y - X end if ansこれをスクリプト編集プログラムで実行してください。結果ウィンドウに「100」と表示されればOKです。XとYの値をいろいろと変えて、どう動くか試してみてください。
1:決まった回数だけ繰り返す
repeat《回数》times 《実行する命令》 end repeat2:変数を使ってして決まった数字まで繰り返す
repeat with《変数》from《開始する値》to《終了する値》 《実行する命令》 end repeat3:条件式が正しい間繰り返す
repeat while《条件式》 《実行する命令》 end repeat4:条件式が正しくなるまで繰り返す
repeat until《条件式》 《実行する命令》 end repeatこれらの基本的な使い方は、それほど難しくはありません。まずは1と2の繰り返しを覚えて、余裕があれば3、4を覚えるようにするとよいでしょう。――例えば、「1から100までの数字を合計する」というようなものを考えてみましょう。
set X to 0 repeat with i from 1 to 100 set X to X + i end repeat Xこれでできあがりです。変数iが1から100まで変化しながら繰り返されていくのがわかりますか? 何度か自分でスクリプトを書いてみると、すぐにその働きがわかると思いますよ。