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初心者のためのAppleScript教室


「制御構造の基本」


■条件分岐はIfを使う


ある程度複雑なスクリプトを書く場合に必要となるのが、制御文というものです。中でも「条件分岐」と「繰り返し」は、基本中の基本です。

 「条件分岐」というのは、ある条件を調べて、それが正しいかどうかで異なる命令を実行させるためのものです。AppleScriptでの書き方は2通りあります。それは次のようなものです。


★1行だけの場合★

if[条件式]then[実行命令]

★それ以外の場合★
if[条件式]then
	[条件にあうときの命令]
else
	[条件にあわないときの命令]
end if

 たったこれだけなのです。ただし、★それ以外の場合★で、条件にあわない時の処理が必要ない場合は、else部分を省いてすぐend ifとしても大丈夫です。

 では簡単な例文を書いてみましょう。「2つの数字を比較して、その差を計算する」というのはどうなるでしょうか?


set X to 100
set Y to 200
if X > Y then
	set ans to X - Y
else
	set ans to Y - X
end if
ans

 これをスクリプト編集プログラムで実行してください。結果ウィンドウに「100」と表示されればOKです。XとYの値をいろいろと変えて、どう動くか試してみてください。


■繰り返しの基本


繰り返し構文は、文字通り命令を何度も繰り替えし実行させるものです。AppleScriptには、多用されるものとしては4つの繰り返しがあります。


1:決まった回数だけ繰り返す

repeat《回数》times
	《実行する命令》
end repeat

2:変数を使ってして決まった数字まで繰り返す

repeat with《変数》from《開始する値》to《終了する値》
	《実行する命令》
end repeat

3:条件式が正しい間繰り返す

repeat while《条件式》
	《実行する命令》
end repeat

4:条件式が正しくなるまで繰り返す

repeat until《条件式》
	《実行する命令》
end repeat

 これらの基本的な使い方は、それほど難しくはありません。まずは1と2の繰り返しを覚えて、余裕があれば3、4を覚えるようにするとよいでしょう。――例えば、「1から100までの数字を合計する」というようなものを考えてみましょう。

set X to 0
repeat with i from 1 to 100
	set X to X + i
end repeat
X

 これでできあがりです。変数iが1から100まで変化しながら繰り返されていくのがわかりますか? 何度か自分でスクリプトを書いてみると、すぐにその働きがわかると思いますよ。

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