ランチア・テーマ修理日記

LANCIA THEMA TURBO 16v

11月16日17日 ショックアブソーバーの交換

この車を受け取った時に車検で一番問題になるのは車高だなと思っていました。
最低9センチをクリアできないのです。触媒のカバーが出っ張っていて今の状態では全然無理。
スプリング交換を考えましたが、元々付いているKONIの可変ダンパーもかなりへたっている様なので
ショックを交換してそれでもだめならスプリングを考えようと思い、
xtv.st かしらさんのアドバイスで モンロー、リフレックスを注文しました。

とどきました〜 フロントアッパーマウントもきたよ〜

交換前の車高の状況はこんな感じです。

低いよう〜!

もともと付いているのはKONIの可変ダンパーとOMPのスプリングです。
OMPのスプリングは標準で35ミリダウンらしいですが、
ショックがへたっているのかそれ以上に下がっているみたいです。

馬をかけてタイヤを外したら先ずブレーキラインとABSセンサーのケーブルをガイドからはずします。
そしてアッパーマウントのボルトを緩め、一本を残して外して、下のナックル側のボルトをはずします。
最後に左手でショックを支えて右手で残った一本のアッパーマウントのボルトをはずして
ドライブシャフトブーツなどを傷つけないようにサスペンションユニットを抜き取ります。
両輪とも馬で上げてやらないと、トーションバーがねじれてロアアームが下がってくれません。
そうしないとショックがドライブシャフトに引っ掛かって抜けなくなってしまいます。
最悪ドライブシャフトブーツを破いてしまうので横着しないで両輪とも上げましょう。
タイロッドエンド外れていますが通常は外す必要ないです。

ユニットを取り出したらスプリングコンプレッサーでスプリングを縮めて、
センターのセルフロックナットをインパクトで外します。
あっという間にばらばらになります。
インパクトレンチが無い場合はジャッキアップする前にセンターのロックナットを少し緩めておきます。
テーマの場合センターのロックナットが奥の方にあるのでロングソケットが必要です。

実はKONIのショックをばらす時シャフトが供回りしてしまいどうしてもセンターのロックナットが外れず、
原チャにショック2本積んで近所の三菱の整備工場にいき
若い整備士さんにインパクトでダダダッっと外してもらったのでした。
KONIの可変ダンパーはショック上部に可変用のつまみがあるので供回り防止用の六角レンチが入る穴が無いのです。
インパクトのパワーを知ってしまった僕はどうしてもインパクトが欲しくなり、でもお金はないので
ヤフオクで超チャチなシガーライターから電源をとれるインパクトレンチを3000円で落札したのです。
でもこのチャチなインパクトがほんと役に立つのです。
結構パワーがあるので何でもかんでもこのインパクトでボルトを締めてやると簡単にボルトが折れてしまいます。
(普通はナット側に使いますがボルトを締めなくてはならない部分もあります)
藤沢の某大型自動車用品店にいったら同じインパクトレンチが7800円で売っていたのでとても嬉しくなりました。
上の写真は新しいショックを組んで行く所です。

組み上がったらこんな感じです。

あとはばらした逆に組んでいけば作業終了です。
フロントはプロがやれば30分ぐらいの作業でしょうか?僕がやっても片方1時間ぐらいでできました。
リアはシート後ろの内装外しとサスペンションのロアアームを組み直すのが一人で作業すると結構大変です。

組み終わったらこんな感じです。

リアの車高は結構上がったのですが、フロントはあまり上がりませんでした。
この後車検のため予備検に持って行きましたが、僕が乗車している状態だと最低地上高の9センチを切ってしまい
「こりゃだめですね」といわれましたが、「え〜っ」と車を降りた途端予備検場のお兄さんが
「あっ、降りたら大丈夫です!ラインに並んで外観の検査の時すぐに車から降りてください」
とアドバイスをくれて、その通りにしたら一発合格でした。
車高を下げているもっとも大きな原因が僕の体重だったのでした。とほほ、、、

へたったKONI可変ダンパーの設定を固くしても柔らかくしてもちょっと大きな段差の時はガシャンという感じだったのが
新しいショックにしたらドンという感じにノイズからして変化がありました。
それから急な車線変更しながらの加速の時などは安定感に欠けていたのですが非常にコントロールしやすくなりました。
新車のような乗り心地に非常に満足しています。

 


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