ランチア・テーマ日記

LANCIA THEMA 8・32

2011年5月31日

フロントシートの補修

すぐそばが海、そして雨ざらしという劣悪な駐車環境の影響が出てきました。
子供がシートの上を土足で上がるのも原因の1つです。

助手席側シート座面が破けてしまいました。

DIY師匠のガンタさんに相談して補修を試みます。
やることはパテうめ板金修理と同じです。

まずは座面を外します。

横のパワーシートスイッチのカバー及びユニットを外して
座面裏側のスプリングに引っかけてある細いゴムを外し白いたこ糸をほどいていきます。
白いたこ糸は面倒なので切っちゃいました。

サイドの極太ピアノ線を外し、後ろ側と前側のパイプに引っかけてある
プラスチック部分を取り外すと座面がゆるんできます。
最後にシートヒーターの配線カプラを外すと
座面を剥がすことができます。

運転席側も、太もものサイドサポートの部分、中のウレタンが破けてフレームが飛び出して
皮が薄くすり切れてきているのでこちらも補修することに。

修復は破けているところに別な皮を当てて接着します。
ガンタ師匠に教わった接着剤は意外な物です。
ホルツのバンパーパテ(エポキシ2剤混合タイプの柔らかめのやつです)

ここで我が助手アヅキンの登場です。

パテを塗ったらうまく付くように圧着します。

破けた部分にパテ盛りもしたのでビニールを敷いて重しをのせます。
部屋にあった計画停電対策用のバッテリーを使います。

運転席側はこんな風に皮をあてました。
もっと薄くて柔らかい皮をぎりぎり大きくあてた方が良かったです。
どうしても重なった部分だけごわごわしてしまいます。

運転席側はかなりひどくすれて穴も空いているのでパテ盛りします。

この段階だとこんなことして元に戻せるか不安です。

作業は板金と一緒。
パテウメをしたら表面を平らに削っていきます。

それから塗料の色合わせ

今回はエアブラシで吹くので塗料をかなり薄めます。ちゃんと乾かないと濃さが判らないです。

調色して塗料を沢山作るのが大変です。

使ったのはリキテックスのローアンバーをベースカラーに
白と、黒と、ピュアレッド。あとマットメディウムで若干つや消しにします。

皮表面をクリーニングしたあとエアブラシで全体に塗料を吹いていきます。

汚れのせいかダッシュボードよりも大分暗い感じの色です。
座面だけあまりぴかぴかになっても変なので年式相応に古くさい感じに雑に仕上げます。

塗り終わったらステッチを手縫いで一目ずつ拾っていきます。
破けて皮をあてパテウメしたところは縫い目が消えて新たに穴を開け直しますが
縫い目がまっすぐにならず難しいです。
ガンタさんから送られてきたミシンを使った方が良かったかな?
一列縫うのに約一時間かかります。

取り付けはシートを逆さまにした方が楽なので
シートを取り外しました。

ついでに床下も大掃除です。

皮に傷つかないようにシートバックに服を着せて外で作業。
しておりましたが、
雨がふってきたのであわてて室内へ

逆さにしてゴムとたこ糸を元のように縛ります。

まずは助手席側完成です。

光の関係もありますがやっぱり色が暗かったです。

ステッチが新しいので白すぎますがいずれちょうど良い色に汚れてくるでしょう。

とりあえず何処が破れたところか判りません。

でも皮全体がぼろぼろなので破けそうなことを沢山発見してしまいました。
これ以上はシートカバーして使うかなあ?

 

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