ランチア・テーマ日記
LANCIA THEMA 8・32
2010年10月2日
エアコンブロアファン異音
修理が続きます。ブレーキが治ったなと思っていたら今度はエアコンのブロアファンが速度3でいきなりすごい音と振動。
ハンドルにまでブルブル振動が伝わってきます。なんだこりゃーととにかく分解。
まずボンネットを外します。(おっと、ボンネットを取る前にウォッシャーのパイプを外しておかないと折れます)その方がずっと作業が楽です。
次にエンジンルーム奥の断熱ボードについている補器類を外して、固定してあるネジも外します。(赤い矢印)
外す補器類の中にバッテリーターミナルなどもあるのでバッテリーのプラス端子は外しておくこと
ボードは完全に取り外さなくても作業できますが、清掃等もあるので最後には取り外した方が良いです。
次にワイパーを取り外します。
左のワイパーはダブルアームです。サブアームの取り付け軸に矢印がありますがその矢印をこの切り欠きに合わせると
サブアームが取り外せます。
ワイパー外したついでにプラスチックのプレートも外してみると、うへ〜すごいどろ。
このあと、マイクロプレックス イグニッションCPUを取り外し
ワイパーをモーターごと取り外します。
ワイパーモーターユニットはまるで知恵の輪をやるようにごにょごにょしてようやく取り出せます。
そしてブロアファンのブレンドフラップのリンクを取り外します。(手が入らないので難しいです)
いろいろ外すと汚いです。落ち葉や虫の死骸、ドロなど。
ヒーターコアに繋がるパイプも外します。
(本当は冷却液全部抜いてから外すのがセオリーですが僕はいきなり行っちゃいます。冷却液漏れますがそんなにたいした量じゃないです。)
ブロアファンの配線コネクタも外します。
その他邪魔な配線等、極力外します。
ようやくブロアファンユニット固定のクリップが見えてくるので、右側はロングマイナスドライバーで引っかかっている部分を外し
左側は指で外すと、がたっとユニットがずれて外せます。
こんな風に少しずつ
無事取り出せました。
今回は途中で作業計画変更。エアコンのガスを抜いてエバポレーターも取り外すことに。
せっかくだからゴミを大掃除。
ヒーターコアも取り出して内部清掃。赤い矢印がブレンドフラップのリンクです。
黒いケース下部両側に見えるアルミの板がブロアファンユニットを固定しているクリップです。
ここに引っかかっているだけです。
ヒーターコアはよく割れたりするのでヒビなどがないか目視点検です
取り外したブロアファンとエバポレータ
ブロアファンの異音と振動は、エバポレータとブロアファンのすきまを埋めるべとべとの両面テープ状のシール材の固まりが
ちぎれてファンの羽のすきまに挟まり、ファンを歪め、そのせいでした。
シール材と言っても固まりは石みたいです。
このあとエバポユニットもゴミだらけと思われるので分解清掃です。
エバポレーターのケースの中もゴミだらけでした。
あとは元のように組み立てていきます。
最初からエバポレータを外すつもりで作業すれば、
エバポレータ、ブロアファンという順番で取り外していけるので、ワイパーをばらす必要は全くないし、実に楽にばらせます。
どうしてもエアコンガスのことを考えてしまうとめんどくさい方法に行ってしまいます。
ちょうどイタリアから購入したリキッドタンクが届いたので新品に交換しました。
あとはワイパー、ボンネット、ストラットタワーバー取り付けてエアコンガスいれて終了です。
ターボ16vの時代にも同じような修理をしましたが8・32の方がずっと楽でした。
ターボはインテークのサージタンクとコイルが邪魔でブロアファンユニットを取り出すのが結構大変です。