ランチア・テーマ日記

LANCIA THEMA 8・32

2010年8月14日

ブレーキ引きずり

この暑い夏、車もなんだかつらそうです。
ちょっと前から気になっていたのですが、時々全然加速しないときがあります。
どうも車が重そうで。

そうです、ブレーキが引きずっているのです。

そこでまず怪しいリアブレーキキャリパーをオーバーホールすることに

ブレーキキャリパーのオーバーホールは初めてです。ピストン、シリンダーにさほど問題なければ清掃してゴムシールの交換で終わりです。
リアはちょうどFLMCの夏のセールでイタ車各車のブレーキOHキットが売られていたのでテーマ用を購入。
フロントはeBayに出品しているオーストラリア人から購入しました。

上の写真左がオーストラリアから届いたフロント用、右がFLMCから届いたリア用です。
で、ばらして組んでみようとしたところリアは、形状も異なり、サイズも小さいです。
ピストンの径を計ってFLMCに連絡したらすぐに合うものを送ってくれました。
FLMC曰くテーマには二種類あるそう(ブレーキメーカーの検索でもそう出てくる)ですが
こんなに小さいキャリパーピストンのリアブレーキを今まで見たこと無いです。

上が正しいやつ、下が小さいやつです。

で、ブレーキキャリパーをばらしてみました。

 

ジャッキアップして、タイヤを外して、キャリパーを外します。
次に、サイドブレーキワイヤーを外します。

キャリパーからブレーキホースを切り離します。
(キャリパー外す前にゆるめておき、あとはキャリパーをくるくる回した方がホースに優しい。もちろんオープンエンドなど使わずフレアナットレンチを使用)

今回はブレーキディスクも変えるのでキャリパーのブラケットもナックルから外します。

ブレーキホースを切り離すとキャリパーが取り外せます。切り離したブレーキホースは上向きにしてどこかに固定しておく。

パッドがあった部分に板を置いて、ブレーキホース取り付け穴からコンプレッサーでエアを送るとピストンが飛び出てくる。

ピストンを取り外すとこんな感じ。古いブーツを使ってブーツ取り付けの練習をしておきましょう。
本番で新品ブーツを破いたりしないように。こつをつかめば簡単です。

ピストンはこれと言った傷もなく錆びもなくきれいなもんでした。

この部分のシールを取り替えます。錆が見えるのでパーツクリーナーで清掃して、新しいシールにブレーキグリスを塗って取り付けます。

手が油でべとべとなので写真がなかなか撮れませんが、これは古いシールを使って取り付けの練習をしたところ。
新しいシールでここまで組んだら、オイル穴にブレーキオイルを流し込み、キャリパーをねじって押し込み(ラジペンとかでできますがゴムに傷つけないように注意)
ブレーキオイルをあふれさせて置いておきます。(エア抜きが少しでも楽なる様にです)

各部にグリスを塗り組み立てます。新品パッドを使いました。

エア抜きはワンマンブリーダーで一人でやるよりも二人でやった方がずっと楽です。
うちには優秀な助手がいます。ちゃんと役に立ちました。

新品ディスクに交換。この写真は一回走行して今一度ばらしたところ。

しかし、リアのブレーキキャリパーをオーバーホールしても引きずり現象は消えませんでした。

う〜〜ん次はフロントだ!

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