ランチア・テーマ日記

LANCIA THEMA 8・32

2010年4月27日

ようやく車検

今年の一月二月は異常なほど商売最悪で全くお金がなくなっちゃいました。
8・32の車検どころじゃなく暮らしも立たないぐらいひどい状態でした。

それでも段々温かくなってきてようやくお客様も戻ってきました。
自動車税の納付時期が来る前に車検を取ろうと小遣い貯めてようやく何とかなりそうです。

二ヶ月乗っていないとあちこち不安です。
何とかしたかったのがオイルクーラーパイプの接続部のオイル漏れ。

これを対策するのにオイルを抜くのはもちろんラジエターが邪魔なのでラジエターも外して作業です。
ラジエター外すついでに頂き物の高性能ファンに交換するべく作業です。

まずはジャッキで上げて、オイルを抜き、冷却液を抜きます。
フロントグリルを外して
ヘッドランプをサポートごと外し
ラジエターを取り出し、エアクリーナー等も邪魔なので外します。

オイルが抜けきった頃合いにオイルクーラーのジョイントを外します。
新しいパイプを作ったらいいのですが、今回は車検のためオイル漏れを止めるのでなく減らします。

対策は水道配管用のシリコンテープを使って締め直すだけです。
オイルクーラーの配管二カ所とメインのオイルパイプのジョイントに対策を施しました。

結局一番漏れているのは接続部でなく上の写真の左側パイプ
ゴムホースを加締めているところに穴が開いていてそこからにじんできます。
熱と経年変化でゴムが固くなり加締めが緩くなっていると思われます。
最終的にこの穴の部分をぐるっと一回りクイックスチールで固めちゃいました。

ラジエター外したので頂き物のビリオンのファンを取り付けることにします。

オリジナルのファンとシュラウドを外しラジエターを裸にします。この8・32はオートザムで輸入したモデルなので
オリジナルはマツダカペラのファンが取り付けられています。

ファンをラジエターに固定していきますが、シュラウドの効果を得るために密着させずに10ミリほど浮かせてあります。
写真はラジエター左側に寄せてファンを付けてありますが、ここだとファンがエアコン配管と緩衝するので最終的にファンは右側に寄せて固定しました。

浮かせるためにステンのアングルを使って取り付けました。

このぐらい浮いています。このすきまをシュラウドで囲うと冷却効果がすごく上がるのです。

シュラウドのためにアルミの平板棒でフレームを作ります。
和紙と竹籤で作る凧と同じ作り方です。

ファンのフレームにリベットで固定していきます。ラジエター本体には穴を開けられないので手前側はアルミテープで固定します。

完全にシュラウドで囲ってしまうとファンでの効率は良いのですが走行風での効率が悪くなるので二カ所ほどラムエアの力で開く窓を付けます。

アルミ板とあるにテープで囲った手作りシュラウドは格好は悪いですが効果は絶大。
昔から語られている8・32の熱対策はたったこれだけで解決できるのです。
ノーマルのカペラのファンでも問題なかったのですが、渋滞中のエアコンの効きがいまいちで
より能力の高いファンへの交換と言うことで今回作業しました。

アルミテープの粘着力は意外と強力で次の車検ぐらいまでは全く問題なく機能を果たします。(実証済み)

ラジエターを取り付け、配線。

ラジエターを取り付けたらエアコンコンデンサとのすきまもアルミテープでふさぎます。
これをするだけでラジエターファンがコンデンサもしっかり冷却してくれます。
すきまがあるとこのすきまから空気を吸うので渋滞中エアコンがろくに効かなくなるのです。

配線はオリジナルのコネクタよりリレーを動作させる信号を取り出し40アンペアのリレー(下の写真黄色い矢印)を接続、電源をバッテリーから直に取りました。
ヒューズをいれていないので、発注している30アンペアのヒュージブルリンク(ヒューズの役目を果たす電線)が届いたらケーブルを交換します。

なんだか配線まみれになっちゃいました

オイル漏れ対策とラジエター取り付け後、給油、給水。
その後車検のための点検をしていくと

フォグランプが点灯しない。
ウォッシャー液が出ない。
ことが判明。
フォグなど装備があるのに動作しないと車検不合格になるのです。

フォグランプは球切れかと思いきや、コネクタの接触不良でなぜか左側には10ボルトしか電圧が来なくて点灯しない。
仕方なく点灯する右側から信号を取り30アンペアのリレーをいれてラジエターファンに続き、またバッテリーから電源を取ることに。
この対策によりフォグランプがより明るくなりました。

ウォッシャー液はどうもポンプモーターに12ボルトが来ていないみたい。
モーターに直接12ボルトつないでやるとちゃんと動作する。

翌日の車検控えて今から断線箇所を探すのも面倒なので
モータのすぐそばにアースを取ってプラス端子を長いケーブルで運転席に引っ張ってスイッチを取り付け
バッテリーに直結。バイパス配線で何とかウォッシャー液が出るようにしました。

その他、右のウインカー固定の爪が折れていたので強力エポキシで固めて作り直し。

翌日早起きして平塚の陸運支局へ

早く着きすぎて開いているのは予備検屋だけ。
予備検いれて、サイドスリップ、ブレーキなど無調整で合格。
一番心配だった排ガスは平成10年以降の基準の半分の数値でした。
素人調整なのにちゃんとした数値が出ていたのがすごくうれしかったです。

一番の難問は光軸、光量。
今回はハイビームにすると点灯するドライビングランプを取り付けたままにして検査。
予備検屋も2灯の方が光量が出るのでこのまま行きましょうと。

結局左目が不合格、光軸が右に寄りすぎているとのこと、
予備検屋ですぐに治してもらい再検査(今は再検査一日に3回までしか受けられません)今度は合格。

いや〜やっと車検がとれました。自分の車を自由に運転できるのはうれしいなあ。

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