僕のテーマは買った時から運転席のシートのファブリックがほつれていました

ＬＴＯＣメンバーの辻さんがテーマを廃車にするというので色々な部品を譲っていただきました。
同じ内装のモデルでしたので比較的傷んでいない助手席のシートのファブリックもいただきました。

頂いたファブリックは家に帰って早速洗濯機で洗い、乾いたら張り替えです。

まずは古いシートの座面をはがします。
座面の前後はＵ型のプラスチックがファブリックに縫い付けてあり、シートフレームにはめてあります。
最初に後ろ側からはずします。

サイドの部分は太いピアノ線がフレームに二ヶ所引っかけてあります。
これもはずします。

座面のくぼんだ部分に細目のピアノ線が入っていてゴムバンドが６ヶ所かかっており
フレームのスプリングに引っかけてあります。
シートを高くして潜っての作業です。

黒いゴムが引っかけてあるのわかりますか？

ここまではずすと大分ファブリックがたるむので最後に前部のフレームに引っかけてあるＵ型のプラスチックをはずします。

けっこう作業は大変ですが基本的にはみな引っかけてあるだけなので構造がわかれば簡単です。

はがすとこんな感じです。

スポンジに貼ってある布の部分はシートヒーターです。

そうそう、サイドの電動スイッチのパネルをはずしておいたほうが作業は楽です。
ネジで横３ヶ所、後ろ１ヶ所とまっています。

はがしたついでに電動シートのカプラー類に接点復活剤を吹いておきます。

もう一つついでに
国産車のシートを作っている会社に勤めている後輩から貰った
シート用のスプリングを足して座面全体をもう少し固くすることにしました。

これがシート用のスプリングです。

黒いスプリングが今回加えた部分です。長めだったので斜めに入れました。
座面を支えるピアノ線の幅を固定しているのはなんとよじったボール紙です。

こんな構造でも国産に比べるとヨーロッパ車シートはの素晴らしいそうです。
いいシートを作る技術はあるのにコストの関係で作らせてもらえないと後輩が嘆いていました。

あとは新しいファブリックを元のように組み立てて出来上がりです。

どうです？きれいでしょう？

こんなシートのファブリックもロットが違うと製品が違うようです。

古いものはシートの縁の部分にビニール線が入っているのですが、
今回頂いたものは縁の部分にはビニール線が入っていません。

次は助手席のファブリックをはがして洗濯してみようかな？

二時間ぐらいの作業でした。
費用は辻様の御好意で色々なパーツ取り放題で１万円で勘弁してもらいました。

辻様ありがとうございました。