ランチア・テーマ日記

LANCIA THEMA 8・32

2009年9月1日

大トラブルからの脱出2

今日の目標:タイベル切れ目視のためのタイベルカバー外し

今回は、ターボのクラッシュの時のようなきちんとした計画は立てていません。
まずはどれだけの部品が必要かばらしていかねばわかりません。
前バンクで良かったのは、前バンクのみの最低限の作業だけならエンジンおろさずできそうだからです。

さてはじめましょう。


通常通りにジャッキアップ。


まずインナーフェンダーを取り外します。


ウォーターポンプ、オルタネーターをつなぐベルトのテンショナーを外してベルトも外します。


外れたテンショナー
テンショナーの真ん中のしろい変なやつは接着してあるゴムです。
以前このベアリングを交換したとき、このサイズの汎用品ベアリングはシールドの無い物でした。
少しでも埃の進入を防ぐためグリスを入れて表面にゴムを接着しました。
こんな子供だましすぐにだめになるかと思っていたら、結構長持ちしています。


エアコンベルトのテンショナーも外します。


エアコンベルトを外すため上のベルトカバーを外します。10ミリのボルト4本です。


これでようやくベルトが外れます。


クランクシャフトプーリのセンターボルトを外します。本当はパワステポンプベルトが先。
36ミリのでかいソケットを使います。ターボはここが逆ねじでしたが、フェラーリは順ねじです。
フライホイールロックをせずインパクトでたたいたら簡単に外れました。


インパクト用のソケットは高いので通常のハンドツール用のソケットを用意しました。
このソケットはハブのセンターナットにも使えます。
それにしてもでかいボルトです。


パワステポンプベルトのカバーを外します。なぜか二種類のアーレンキーが必要です。
一種類にしてほしいなあ。


カバーがとれました。


パワステポンプベルトテンショナーを外す前に偏心を記録しておきます。


パワステポンプベルトテンショナーを外し、ベルトも外します。


クランクプーリーを外したらタイベルカバーを外す必要もなく
切れたベルトが見えました。
やっぱり一番、径の小さな部分で切れるんですね。


外したクランクプーリー。
切れたベルトを目視しましたが、そのまま作業続行します。


タイベルカバーにアクセスするのにリザーバタンクが邪魔なので外します。
この写真はタンク下についているホースのホースバンドをゆるめているところです。


ラジエターからのロアホースを外すので、ウオポンに繋がっている部分のホースバンドをゆるめています。


ラジエター側のホースバンドにアクセスできないので、ここでヘッドライトユニットを外します。
とにかく急がば回れです。


ヘッドライトユニットをサポートごと取り外します。


ヘッドライトの後はラジエターもファンごと取り出しちゃいます。
まずはエアコンコンデンサの固定を外します。


ここのねじは外しにくいです。


何とかコンデンサの固定ねじを外して、ロアホースも外して、配線カプラを外せば
ファンごとラジエターを取り出せます。


エアコンコンデンサはそのまま残します。だいぶ隙間ができてきました。


エアコンコンプレッサのサポートを外していきます。でかいアーレンキーが必要です。


ベルトカバーのサポートも外します。


コンプレッサを自由にするため配管、配線をとめている部分も外します。
コンプレッサが外れたら配管はそのままに邪魔でないところにどけておきます。
フレキシブルな配管ですが無理するとガス漏れしちゃうので注意が必要。


タイベルカバーの後ろ側の固定ボルトを外します。5ミリのアーレンキー使用。


コンプレッサのサポートも外します。


後ろ側のプラスチックカバーを外す。カムプーリーが見えてきます。


ここでトラブル。
カバー上についているエアコンベルトテンショナーのサポート金具のねじ一個がどうしてもゆるまず、
結局山がだめになってしまいました。
ドリルの歯もまっすぐ入らないところでしたが無理矢理斜めにドリルで穴を開け
折れボルトのエキストラクター工具で何とか抜くことができました。


ようやく外れたタイベルカバー


ベルトは切れてこんな感じです。
テンショナーベアリングはまだまだ使えそうです。
純正品ではなく、TESオリジナルのトヨタのベアリングにカラーをつけたものです。
これとわかっていれば高いベアリングをわざわざイギリスから買わなくても良かったのになあ。


切れたベルト


数カ所さらに切れそうな亀裂発見。こういうところ方バシッと切れちゃうんですね。


今日ばらした部品たち

これから毎日少しずつばらして折れ曲がったバルブまでたどり着かねば。
まるで穴掘りです。

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