ランチア・テーマ日記

LANCIA THEMA 8・32

2008年12月18日

クラッチマスターシリンダー交換(2回目)

クラッチがまた調子悪くなってきました。時々ペダルが戻らない。
何回かスコスコ踏んでやるとまたちゃんと戻るのですが、、、

一昨年マスターを交換しているのでレリーズシリンダーの方かと思い
ガレイタに注文。シールキットでなく今回はアッセンブリで交換しました。が、

治らない!

う〜〜んまたマスターか?去年なおしたのに!

eBayで部品を探してイタリアの業者より購入。
純正ではありませんが役に立てば十分です。
なんと、マスターシリンダーはガレイタで22900円します。さらに欠品です。

交換は以前もやっていますが、最後のクリップを入れるところが大変です。
今回は思ったよりスムーズに終了しました。

新旧マスターシリンダー

 

 

作業手順は以下のとおり

 

 0、シートを一番後ろに下げておく
 1、ヒューズボックスを取り外す(ヒューズボックス背面のコネクタをすべて抜く)
 2、ステアリングコラムのカバーを外す。
 3、マスターシリンダーのカバーを外す。
 4、リザーバタンクのオイルをスポイトで極力抜く
 5、床に新聞紙をたくさん敷いて、上の部品画像右7番のクリップを外してリザーバからのホースを外す(僕は面倒なのではさみで切っちゃいました)
   オイルがたれてくるので空き缶等で受ける。
 6、下画像の配管のナットをゆるめて高圧パイプを外す。外した後ウエスをあてがってペダルを数回踏むとオイルがたくさん出てきます。

 7、左12番のクリップを外し(工具が入りにくいので痛いけれど指先で)左2番のピンを抜く。


 8、右3番のナットを外す(二つあります)一つはリザーバからのホースが干渉してソケットが入りません。
   フレアのソケットを使い30度ぐらいずつちまちま外します。
 9、これでようやくマスターシリンダーが取り出せます。ここまでで1時間以上かかります

取り付けがまたさらに大変です。
サービスマニュアルのようにペダルユニットを丸ごと車体から切り離して外で作業してまた組み込めば楽なのでしょうが、
そのためにはアクセル、ブレーキも切り離さなくてはならず面倒ですが車上で組み立てました。

10、新しいマスターシリンダーを差し込んで先に左2番のピンを入れる。
   この作業が一番大変。ピンは運転席から向かって右から入れるのですが、右側からはブレーキペダルの根本がじゃまして手が入りません。
   ピンを指先でつかみながら左側からアプローチ、そしてマスターの穴、ペダルの穴、マスターの穴と貫通させるのです。
   昨年はこのピン通し作業だけで1時間以上かかりました。無理な姿勢を維持する体力と集中力、そして最後は運が必要です。
   今回は15分ぐらいですっと入りました。まさに運です。ちなみに左11番の部品は元々ありませんでした。
   冗談じゃなくピンの頭を中指の先に瞬間接着剤でくっつけちゃうと楽かも。
11、この状態ではペダルと連結しただけなのでマスターはまだぐらぐらしています。この状態で高圧パイプのジョイントのナットを仮止めします。
   マスターシリンダーを固定してからだとこの高圧パイプのナットを止めるのがとても大変です。
   (ちょっと斜めになっているだけでねじの最初の一山を噛ませられないのです。パイプがあるから強く押しつけることもできないし)
   まっすぐにフレアナットが入りねじが数山噛めば大丈夫。ぐらぐらしながらの作業なのでダストブーツを破かないように注意。
12、マスターシリンダーを右3番のナットを2カ所止めて固定。一方は工具が入らないのでまたちまちま閉めていかなければなりません。


13、リザーバのホースを連結、リザーバのホースはホームセンターで買ってきたピンク色の透明な耐油ホースです。
   昨年交換したので室内側はまだ硬化していませんでした。エンジンルームに出ている部分はもう硬化し変色していました。
14、高圧パイプのフレアナットを本締めして室内の作業は終わり、カバー、ステアリングコラムカバー、ヒューズボックス等を元に戻します。
15、今度はエンジンルーム側で配管のエア抜きです。一人でも何とかできますが今回は友人に手伝ってもらいました。
16、手が入らないのでエアクリーナーボックスとサージタンクを結ぶ太いインテークパイプを取り外します。
17、そうするとかろうじてクラッチのレリーズシリンダーが見えるのでこの後ろについているエア抜きニップルに細いビニールパイプをつけて
   (またはたっぷりのウエスをひいて)レンチでゆるめます。
18、ニップルを閉めて、クラッチをおくまで踏んでもらいます。そして一瞬ニップルをゆるめてすぐ閉めます。
   これを10数回繰り返しているとだんだんとペダルに踏みごたえがでてきます。
19、この作業でニップルを一瞬ゆるめると、シュッとエアが抜けます。繰り返していくと次第にエアが出ず、ピュッとオイルが出てきます。
   エアや泡が全く出なくなった頃合いでニップルを閉めて、作業完了です。インテークパイプ等を元に戻しておしまいです。

しかし何で一年しか持たなかったんだろう?
修理ミスとも思えないのだけれど。
元々部品の精度や部品にすが入っていたのかなあ?

まあ無事走り出すことができました。

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