ランチア・テーマ日記

LANCIA THEMA 8・32

2008年10月20日

ダッシュボード補修

内装がほとんど革製のこの車、製造から15年もたち、革があちこちで縮んでいます。
特にダッシュボードのメーター周りがひどく、本来、ふちにステッチがあるはずなのですが、
ステッチは2〜3センチも後退しており、パネル内側に折り込んである部分が引っ張られ、
外に飛び出て悲惨な状態です。

内装を全部やり直した強者もいらっしゃいますが、費用も時間もありません。
最小限の補修をすることにしました。

現在のステッチの位置を元に戻すことはあきらめて、
引っ張られてめくれている部分に革を継ぎ足し折り込むことにしました。

寸法を測り薄くて安い革をクラフトショップで購入、同時に初心者向けの革細工キットも購入しました。

最初は継ぎ足す革をあてて何カ所かまち針で位置決めをして
縫う場所を決め、古い革、新しい革、双方同じ位置に縫い穴を開けていきます。
(下の写真のまち針が見えますでしょうか)

縫い合わせるラインが決まったら革を部屋に持ち込み穴あけです。

 

全く同じ間隔でダッシュボード側の革にも穴を開けていきます。

そして、双方を縫い合わせます。
一本の糸の両端にそれぞれ縫い針をつけて挟むように上下縫っていきます。

縫い終えたところで縫い代をぎりぎりまで切っていきます。

 

そして新しい革を引っ張りながらめくります。

オリジナルの革を固定するためのワイヤーが内部に張られているので
このワイヤーに糸を結び、新しい革を引っ張っていきます。

 

とりあえずここまでで作業は一旦中断。適当な茶色を塗って終わりとします。

2008年12月31日

少々ほったらかしにしておりましたがしわが気になり年末ぎりぎりに再度作業しました。

内部で張る糸を増してより強く引っ張りました。

 

そして色あわせをしてリキテックス(水性アクリル塗料)にマットメディウム(つや消し剤)を加えて塗装しました。

 

色あわせはほんとに大変です。ぴったり合ったと思ったら塗料が足りないとか。
何度も何度もやり直しましたがここらで降参です。
これ以上は僕には無理です。

縫い目が二つできてしまいますが、ぼろぼろむき出しよりましかな?
運転席からの眺めはあまり変わらないので良しとします。

ホームへ