ランチア・テーマ日記

LANCIA THEMA 8・32

2008年8月25日

高速でベルト切れ

一通りトラブルが解消してようやく車をまともに使えるようになったので
夏休みを取って軽井沢に行ってきました。

病み上がりなのでトランクには、各種工具一式、予備バッテリー、充電器、インパクトまで積んで行きました。

一つ心配だったのはウオポンオルタベルトとエアコンコンプレッサーベルト。
修理の課程で何度も取り付け取り外しして、
かなり痛んでおり、そろそろ交換しなければと予備を手に入れておき、
パワステバルトは問題なく交換したのですが
オルタウオポンベルトはサイズが合わず、交換せずトランクに積んでおりました。
エアコンベルトは在庫無しで購入できませんでした。

そんな状態での軽井沢行き。

帰宅途中、本庄児玉を過ぎたあたりで
ボンネットからボンという音。
直後、バッテリーウォーニングランプ点灯、ABSウォーニングランプ点灯、
水温計がみるみる上がります。気がつくとほとんどレッドゾーン。

落ち着いて考えて、
「これはベルト切れだ」
「現状は、バッテリーでの走行」
「オーバーヒートして、ヘッドランプも付けているのですぐにバッテリーも死ぬ」
「とにかく停止」

ゆっくり路肩に寄せて停車、エンジンを切る。

安全なサービスエリアかバス停まで走ろうかと考えましたが
この水温ではとうてい無理そう。ヘッドをゆがめてしまいます。

先ずは安全確保。トランクの荷物を全部出して三角表示板をかなり後方にセット。
ラメできらきら光るクーラーボックスもあったのでこれも表示代わりに後方に置く。
たくさんある荷物も並べて存在をアピール。

ボンネットを開けて、懐中電灯で照らすと、エアコンベルトは無くなっている。
奥の方にオルタウオポンベルトが見える。

ジャッキアップして右前輪を外し
プラスドライバーと13ミリレンチでプラスチックのインナーフェンダーを外す。
すると、エアコンベルトはぼろぼろ。オルタウオポンベルトは切れておらず、外れて引っかかっているだけ。

ラッキー!

このベルトが切れていたらもうお手上げです。
ベルトを張り直せばよいのですぐに修理にかかります。

エアコンベルトは無くてもエアコンが効かないだけなので無しのまま。
オルタウオポンベルトを張り直します。
張り直しには17ミリのボックスとバールがあれば簡単。

約40分の作業で無事エンジン始動。
オーバーフローから冷却液が少々吹いていたので水を補給して
片付けて出発。予定より約1時間遅れで無事帰宅しました。

翌日、早速ベルトを発注。
オルタウオポンベルトが何故合わなかったか理由が分かりました。

購入したのはアフターパーツマーケットで有名なイタリアのDAYCO
ここの適合表で部品屋が送ってきたのですが
この適合表が間違えだったのです。

この適合表には3PK1220と書いてあります。
これだと3山のVリブドベルトです。実際にうちのは4山のVリブドベルトなのです。
そこでドイツのゲイツのWEBで調べてみると

ゲイツで検索すると2種類出てきます。3山のやつはごく少数存在するようです。
正しいのは4PK1245というやつです。
これの共通部品を調べてみると

シトロエンとシボレーカマロが同じベルトを使っているモデルがあるようです。
サイトで4PK1245を検索してみると通信販売してくれるサイトがあったので注文しました。
届いたのはこちら

コンチテックというのはドイツのタイヤメーカー「コンチネンタル」のブランドです。
不思議なことにコンチテックのサイトで検索すると
8・32はすべて4PK1245となっています。

ただでは転ばないdorichanは痛い思いするの判っているのに、またまたここでチャレンジ。
エアコンベルトの方はさほど重要でないので
ホームセンターで売っている産業機器用のバンドー工業の汎用ベルトを張ってみました。
なにせたったの510円です。安い産業用ベルトがどの程度車で使えるか実験です。

オリジナルのベルトは写真のように粉々です。

長さも判らないので合いそうな産業用を適当に買ってきたら、やっぱり少し短かったです。
もう一段上のサイズも試してみましたが、今度は少し緩いみたい。

結局短い方を張って、アイドラープーリーを無しにしちゃいました。
ベルトが長いので暴れるのを防止するためのアイドラーだと思いますが
無しで行ってみます。

本来は赤で描いたようにベルトが張られているのですが、
短いのでアイドラーは無し、黄色のようになりました。

正規のものより少し太いのでプーリーにしっかり噛むかどうか、
隣のベルトにこすれるかどうか等心配でしたが
エンジン始動してみると全然問題なさそう。

当分これで行きます。


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