ランチア・テーマ日記

LANCIA THEMA 8・32

2008年2月6日

なかなか車検とれず さらにトラブル発見

ベルトのテンションプーリをオリジナルに戻しテスト走行したところグォーンとうなるような音がベルト方面から聞こえてきます。
よくよく聞いてみると停止状態で空ぶかしでは聞こえない。
これはドライブシャフト?と思い、速攻で帰宅。ジャッキで今一度上げてみました。
タイヤを手で回してみるとなぜかカリカリ音がします。なんだこりゃ?とタイヤをはずしてもぐってみますと

ドライブシャフトのイン側ブーツが完全にちぎれて、タイヤを回すとカリカリこすれておりました。
ジャッキで上げているついでに一気にドライブシャフトをばらします。

ジャッキで上げて、馬をかませて、ブレーキディスクの冷却穴に太めのドライバーをさしてまわり止めにして
センターナットのカシメを元に戻してインパクトでたたきます。うまくゆるまないので
ながい1/2ソケットのシャフトをはめて 0.09tの体重をかけます。(体重0.1tにならないようにしなくちゃ)
センターナットが無事はずれれば後は楽ちん。
ショックまわりの配線配管をどかしてショックをはずします。
奥のCVジョイントが8ミリアーレンキーを使うボルト6本でとまっているのでこれをはずせばドライブシャフトが丸ごとはずせます。

ブーツの品番を調べてガレージ伊太利屋のパーツセンターに発注。
残念ながらオリジナルのブーツは生産中止で欠品、代用品があるのでそれを送るとのこと。
いつものように代引きでブーツとブーツバンドを反対側のも含めて二個注文しました。

破れたブーツをはずしてCVジョイントをばらしてみます。

幸い外側のブーツと違ってグリスは飛び散っておらずまだ中に大分残っておりました。
それでもグオーンと異音がするわけですから洗浄して新しいグリスを入れても異音は収まらないかもしれません。
いずれにしろブーツが破けた状態では車検は通らないので洗浄して組み直しです。

シャフト先端のスナップリングでとまっているだけなので、
スナップリングをはずしてプラハンマーでたたけばスプライン勘合してある部分が外れて
ジョイントだけ取り出せます。

 

上の写真は洗浄後組み立てた写真ですが違いが分かりますか?
左の写真は組間違えでこのまま取り付けたら一瞬でCVジョイントが破壊します。
右の写真が正しく組み上がったものです。
左の状態ではシャフトを曲げることさえできません。組むときは気をつけて組みましょう。

ガレージ伊太利屋から届いたブーツはフィアット・プント用の一回り小さいものでした。
まあ大きいと困りますが小さい分にはゴムは伸びるので何とかなるでしょう。

まずブーツを入れます。小さいのできつかった。

洗浄して正しく組んだCVジョイントにグリスを入れます。
汎用の二酸化モリブデン配合のリチウムせっけん基グリスと言うやつです。400円ぐらいです。

シャフトのスプラインにはめて、スナップリングをとめて、こちらからもグリスを入れます。
写真にはありませんがガスケット上のオイルシールもつけます。

最後にブーツバンドを固定して完成!

元の位置に取り付けて完了です。
修理は完了しましたがまだテスト走行していません。
ノイズがどの程度でるか。
ひどかったら中古でCVジョイント(ドライブシャフト)探します。

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