ランチア・テーマ日記

LANCIA THEMA 8・32

2008年1月20日

新年トラブル

1月6日、北軽井沢行きののち不具合をいろいろ治そうと思っていたら北軽井沢で逝っちゃいました。

ベアリングノイズを気にしつついつものような爆走はせず、2500回転、80キロ〜100キロで巡航して深夜特に問題なく逗子より3時間で到着。

朝、スキーに出発のためエンジン始動、暖機運転(とくに問題なし)


写真はまだのんきに暖機運転して荷物を積み込んでいるところ、この直後

子供がリアパワーウインドウをいたずら。
直後電気がすべて死亡。エンジンはそのままアイドリングを続ける。
ホーンもオーディオも、パワーウインドウもすべて動かず。

キーをひねってエンジンを止めると次はセルが回らなくなる。
キーをいじっていたら電気が復活。ホーンも鳴りパワーウインドウも動き出しました。
でもさっきまでエンジンかかっていたのにバッテリーにはセルを回すほどのパワーが残っていませんでした。

途方に暮れて、JAFを呼ぶか(滞在している別荘の住所を知らず、場所の説明も難しく困り果てました)
群馬のLTOC原田さんに電話するか、
中軽の江戸原ペンションに電話するか(25年来の知人です)、
バッテリーをはずして一番近いスタンドに歩いて持っていくか迷いました。

結局中軽の江戸原ペンションに電話、そこの息子が電話に出てすぐ来てくれるとのこと、
兄弟でアウディA4とローバー・ディフェンダー二台で助けに来てくれました。
アウディのバッテリーをつなぐと普通にエンジン始動。
別荘にいても仕方がないのでかたづけて中軽のペンションまで下山。
結局ペンション泊まりに。中軽までの下りは特に問題なしでした。

バッテリーか、キーシリンダーか、オルタネーターかそこらが怪しかったのですが、
中軽では症状は再現せず。一晩おいて昨日朝エンジンをかけるが問題なくかかる。
とにかく逗子に戻ったらいろいろチェックと修理しようと帰宅準備。
また暖機運転して荷物を積み込んでいると今度はいきなりすごいベアリングノイズ。
近所で道路工事が始まったかと思うほどの「ガー」という音がし出しました。

この音にはさすがにびっくり。
ペンションオーナーは近所の修理工場に入れるべきだと言いましたが
肝心のウォーターポンプが手に入らないので修理工場に入っても直せないのでローダーで運ぶか自走するかとにかく逗子に帰ることにしました。
ペンションオーナーの提案でディフェンダーが伴走してくれることになり自走で出発。
所沢インターでディフェンダーと別れて東京都下の実家へ、
実家の車を借りて今度は女房が実家の車が伴走。何とか逗子に帰り着きました。

ウオポンのベアリングはいずれ来るのは判っていましたが電気系は気になるところです。ちゃんと点検修理してみます。

ウオポンのベアリング「ガーガー、ガリガリ」言いながらも200キロを無事走りきってくれました。
焼き付いて固着したらオルタも回らなくなりほんとに不動になるのでとても不安でしたが
構造としては風車を回しているだけなので多少は耐えたのかなあ?

数日後
LTOC山田氏が古いウォーターポンプを持ってきてくれる

そしてようやく時間を作ってウォーターポンプ交換作業を開始。
まずジャッキアップ

 

タイヤはずして、ラジエターのドレンプラグはずして冷却液を抜きます。リザーバタンクもはずします。

 

次はホイールアーチ内のカバーをはずします。そして現れたものは!

なんじゃこりゃ!テンションプーリのベアリングが崩壊直前!ボールも足りないみたい。
良くこんな状態で軽井沢から逗子まで200キロ走ってきたなあ!

はずしてみたら、あらあら簡単に崩壊しました。
ベルトを取り外してウォーターポンプを手で回してみると
とりわけガタもなくLTOC山田氏にいただいたウオポンと変わりない

そうです。ベアリングノイズの原因はウォーターポンプじゃなくて
テンショナーだったのです。

さっさとホイールアーチカバーはずして目視で点検していたら
応急処置でベアリングにグリスアップするなりして、ここまでひどくしなくてすんだと思います。
いやー!まさに素人丸出しです。情けないです。

でも原因がプーリで良かったです。
この後とりあえずいただいたウオポンを付けてみようとばらしに入ったのですが
車載状態ではタイベルカバーをはずすか、サージタンク、インテークはずしてやらないと
ウォーターポンプはばらせないことが判明
たった一つのボルトが引っかかって取り出せないのでだめなのです。

このボルトがタイベルカバーに引っかかるのではずせないのです。

問題のテンショナープーリーは輸入元のガレージ伊太利屋に聞いてみると国内欠品。
車検も迫っていてわざわざ海外から探すのもめんどくさいので作ることに決定。

巾が問題なければ直径は少々変わってもさほど影響なさそうなので
オークションで汎用ベアリングを使っていそうなプーリーを探しました

見つけたのは
クライスラー ジープ  XJチェロキー
型式E−7MX エンジン4.0L(MX型)のテンションプーリです。
2980円でした。

巾は8・32オリジナルのものより広くプレスで作っていてちゃちですが
なんと偶然にも直径が全く一緒でした。

ただベアリングの内径が8・32のものは15ミリですが、チェロキーのは17ミリ
オリジナルの15ミリのプーリーシャフトを使い、1ミリ厚のスペーサーを挟んで17ミリ内径のベアリングに入れました。

大変だったのは崩壊したオリジナルのプーリーからシャフトを抜き取るときです。
普通のプーラーでは全然抜けませんでした。

 

タイロッドエンドプーラーとか使ってあるところまで抜けたのですがそこから先がどうしてもうまくいかず、
結局サンダーで切って、タガネでかち割りました。

そうしてできたのが下の写真です。
オフセットが違うのでワッシャーを何枚かかませてシム代わりにして組み付けました。

コンプレッサーベルトのテンショナーもチェックします。

こちらも大分摩耗してシャーシャー言っていますがまだ大丈夫そうです。

 

ベアリングは汎用品の6202番ですが圧入してそのあと縁をカシメてあります。
ベアリングのみの交換は素人には結構大変そうです。

 

最初にコンプレッサーベルトを張って
そのあとウオポン・オルタのベルトを引っかけます。

テンショナーを台座ごと取り付けて、張り調整します。

そして完成!



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