ランチア・テーマ日記

LANCIA THEMA 8・32

2007年10月18日

クラッチマスターシリンダー修理 その2

 

左上の写真これは奥側のシールです。摩耗がひどく新旧ぜんぜん違う形状になっちゃっています。
右上の写真はリザーバホースプラグのパッキンも交換しました。

 

ピストンにシールを取り付けます。オイルを塗布してビビらずラジペンで広げて通します。シールの向きを間違えないように注意です。元の写真をちゃんと撮っておくこと。

 

シリンダーは十分にパーツクリーナーで洗浄して、オイル(ブレーキオイルDOT4)をたっぷり塗ってスプリング、ピストンと入れていきます。
立てて押し込んで最後はスナップリングを固定して終わり。万力があると作業が楽ですが無くてもできました。
ダストブーツもずいぶん形が違っています。

 

ジョイント部にグリスを塗ります。手元にスプレーグリスしかなかったのでゆっくりたくさん吹いておきました。
ダストブーツも新品と交換して完成です。

 

最初は軽く固定して、まずフレキシブルパイプ(油圧がかかるメインのパイプ)を取付けます。
2カ所のナット、左上の方は通常の工具が入りません。写真のようなフレア用のヘッドを使ってちまちま締めていきます。

番大変なのはジョイント部分のピンを通すところです。(右の赤い矢印)
フューズボックスをばらす段階でシートの位置を無視していたので体を入れづらいので
まず、フューズボックスを元通りにしてバッテリーも搭載して、シートをめいいっぱい下げて作業します。
きつい体勢ですがなんとかなりました。最後はクリップで固定して完了です。(左の赤い矢印)

 

マスターシリンダーの取付が終了したら、最後はオイルをリザーバタンクに注いでエア抜きです。
バッテリー下のレリーズシリンダーの方にエア抜きニップルが付いているのでここにビニールホースを取り付けて8ミリのレンチを用意します。

助手がいると簡単なのですが一人で作業します。
エアが混入している段階でペダルはぺこぺこです。ペダルを手で戻して奥まで踏んで、固定します。
次にレリーズシリンダのエア抜きニップルをレンチで一瞬開けると「シュッ」という音がします。ニップルはすぐに締め付けておきます。
また運転席に戻ってペダルを戻し奥まで踏みます。そして又ニップルをゆるめエアを抜きます。
この作業を8回ぐらい繰り返すとだんだんとペダルがかたく踏みごたえが出てきます。
ニップルから泡が出ずオイルだけ出るようになったら締め付けて終了です。
この作業を一人で行うために僕はスキーのカーボンポールを座席のバックレストに挟んでクラッチを踏んだままにします。
dorichan式ワンマンブリーダです。

これですべて終了、あとはいろいろ元に戻して、おしまい。

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