ランチア・テーマ日記

LANCIA THEMA 8・32

2007年10月4日

助手席パワーウインドウのオート化

運転席側の窓はオート機能があるのでスイッチをちょんと押せば一気に開きますが、
助手席側にはこの機能が無く、左ハンドルを日本で使うときは助手席側の窓もオートがあれば便利だなとずっと思っていました。

運転席側のオートの機能は灰皿奥にオートユニットというリレーが入れてあり、
このリレーをもう一台用意して助手席側に配線すれば助手席側もオートになるとLTOC嶋田氏より教えていただきました。

ターボ時代からずっとやろうやろうと思って踏ん切れなかったのですが、
ここ数日ずっと回路図とにらめっこして配線を考えて、今日、やっと作業しました。
オートユニットは以前嶋田氏よりいただいてストックしてありました。

上記図はオートユニットの配線です。これを助手席ウインドウスイッチに配線します。
配線は簡単ですが線を通すのにグローブボックス、インパネ、助手席側ドア内張をはずさなくてはなりません。

作業順序としては
1,助手席側スイッチに接続されている電源線をカットする
2,フューズボックスよりオートユニットへの電源を取る
3,助手席側パワーウインドスイッチカプラのモータへの配線をカットして、オートユニットをここに割り込ませる
4,オートユニットの設置と配線接続

助手席側の窓は運転席と助手席と二つスイッチがありますが、運転席側は一切いじりません。
いじるのはフューズボックス内と助手席側スイッチの部分だけです。

フューズボックスを取り出して、後ろの配線カプラを全部はずします。
整備マニュアルの配線図に従ってカプラEとSを探します。たくさんカプラが付いていますが、
すべてのカプラの形状が違うので再配線の時間違えることはありません。
むしろカプラをはずすときの断線とかに注意です。
せっかくここまでばらすので組み付けの時には接点復活材をスプレーしております。

まず助手席パワーウインドウに行っている12v+の線をカットします。
これはフューズボックス後ろ、カプラーEの12番端子が電源で、細いのと太いのと2本つながっていますが、
細い方は運転席側のオートユニットにつながっており、太い方をカットします。(白い矢印)
カットした配線側は使わないので切り口にビニールテープでも巻いておきます。カプラー側は、結線してオートユニットの赤に配線します。

24番フューズからの配線はカプラS(黒いカプラ)の黄色い太いケーブルです。ここからつないでオートユニットの黄へつなぎます。

助手席側のスイッチカプラにつながるモータ配線をカットします。カプラの1番2番(灰と灰黒)です。(スイッチ側の端子根元に番号があります)
ここにオートスイッチを割り込ませるわけです。

カットした線の
カプラ側1番にオートユニット灰黄を接続
カプラ側2番にオートユニット黄赤を接続
モータ側(灰)にオートユニット灰を接続
モータ側(灰黒)にオートユニット灰黒を接続
仮配線接続後テストします。

仮配線のテストは問題なし、ちゃんと作動しました。

本番の配線です。
助手席ドア内張をはがしてオートユニット灰、灰黒、灰黄、黄赤につながるケーブルを4本通します。
オリジナルのドア配線のゴムパイプに通すのはものすごく大変なのでゴムパイプの脇からです。
4本のケーブルを断線しないようにビニールテープで補強してたるませて足下の内装材でカバーしてごまかします。

オートユニットはグローブボックス右奥に置きました。
フューズボックスからの赤、黄線をインパネの裏を通してグローブボックス後ろまで引っ張ります。
もちろんインパネも外さないとケーブル通せません。
全部接続してインパネ、グローブボックスを元に戻して作業終了です。

結果は大成功。非常に便利になりました。ちゃんと運転席側のスイッチも動きます。

動作ムービーはこちら(QuicktimeのH.264です)

 

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