ランチア・テーマ日記

LANCIA THEMA 8・32

2007年9月5日

リアシェルフ アップグレード

リアシェルフについているロールスクリーンの枠が以前のターボと全く同じに外れてしまってカタカタうるさいのでなおしました。
ターボの時はリベットを使ったのですが、きつく締まりすぎてプラスチックの枠が折れたりゆがんだりするので今回は細いボルトナットでとめました。
ついでに悲しい音しかでないソニーの純正スピーカーを大好きなボストン・アコースティクのものに交換しました。

まずは分解です。
リアシート足下の手回し可能なボルトを二本外します。
これでシート座面を取り外せます。可倒式ヘッドレストの過重センサのケーブルを切らないように注意。
背もたれ部分は左右、シートベルトのアンカー近くの8ミリ鉄板ビスを外して上に持ち上げると簡単に外せます。
取付部分の鉄で他の皮を傷つけないように注意です。

センサーケーブルを外してドアを閉めておくとヘッドレストがまた倒れます。
倒れたら取付部分にピアノ線のスプリングピンが見えるのでそれを引っ張って溝から外すと
ヘッドレストがぽろりととれます。

トランクスルーになっていないけれど、皮のシートに蝶番とロックをつければトランクスルーになるなあ。

シェルフはセンター部分にボルト、プラスチック製のナットボルト、8ミリのナットでとまっています。
シェルフ取り出しに引っかかるのでスピーカーはこの次点で外します。
他の部分を傷つけないように、シェルフそのものも壊さないように慎重に取り出します。

シェルフの裏側には薄いスポンジが貼ってあるのですが、
これが10年以上の経年変化で腐り、泥のようになっています。仲間内ではこれを「毒カステラ」と呼んでいます。

室内に落ちた毒カステラは掃除機で吸い取り、シェルフに付いている分は水で洗います。
洗う前にロールスクリーンを取り外します。

腐っているので水圧で吹き飛びます。楽ちんです。
これを良く乾かして作業開始。

ロールスクリーンの枠はシェルフを挟むように二枚のプラスチック部品を溶かして付けてあるのですが
経年変化でプラスチックが痛み、溶接部分が折れちゃってバラバラになっています。
この部分にドリルで穴を開け前後からボルトで留めるのです。

 

プラスチックを割らないように締めすぎに注意です。長く飛び出たボルトは後でサンダーでカットします。
かっこわるくなるので表側はワッシャーを使っていません。
右の写真は完成ですが、後でボルトの頭を黒く塗ります。

ペナペナのシェルフの裏側にベニヤ板を張り付けます。
本当はシェルフ全体をベニヤで作り直したいのですが時間もとれないのでスピーカー部分の補強だけで我慢です。

ロールスクリーンを元のように取付け、スピーカーも取り付けて
シェルフを元のように組んで完成です。

スピーカーにはローパスフィルターを付けて、低音だけ出すようにしてあります。
フェーダーで調整して前方から中高音が聞こえるようにして
指向性の低い低音はバッフルのたっぷりとれるリアから出します。
カーオーディオはこういう設定が僕の好みなのです。

かなりいい加減なスピーカー補強ですがたったこれだけで締まった感じの低音が出ます。
シェルフそのものを作るのは大変なので今度時間のあるときにシェルフ全体を樹脂とかで固めて
もっと強度を出したいと思います。

この辺はオートザムが入れたターボの方がしっかり作ってありました。

同じ作業のターボ版


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