ランチア・テーマ修理日記

LANCIA THEMA TURBO 16v

2006年5月17日

オイルパンの亀裂

5月15日、明日イタリアからアントニオ君が来日するので成田に迎えに行きます。
そのためテーマを久々にぴかぴかに洗車、タイヤも夏タイヤに履き替え
ついでにオイル交換もしようと、、、、

オイルパンのドレンが硬く締まっていて、思いっきりアーレンキーをねじると
何とかゆるんだのですが、ネジじゃないところからオイルがポタポタ。

えっ、、、、、、、?

このオイルパン、アルミにそのままネジを切ってあるのではなくて
ネジ部分を圧入か?溶接か?で取り付けてあるのです。
その部分がネジをゆるめるときに剥がれてしまったようで
そのすき間からオイルがポタポタ漏ります。

とりあえず応急処置して明日成田まで行かねばなりません。

応急処置は
オイルをとにかく抜いて空っぽに、
油分を徹底的に洗い、
耐油、耐高温の液状ガスケットをぬって、
その上からマフラー修理用のガンガムで固めます。

この応急処置でオイル漏れは無くなり無事成田には行くことができました。
でもこの処置では長くは持ちません。

イタ車の解体屋にオイルパンの在庫確認をすると同時に
別な方法での修理を考えます。

ネットをあさっていて発見したのは
超強力エポキシ

これを試してみることにします。

東急ハンズで購入したのはこれ

このエポキシはすごいです。詳しくはこちら

パッケージの左上にこの接着剤を固めたサンプルがくっつけてあるのですがこれが固いこと固いこと!
WEBを見るとダンプのマフラー修理したり、船舶エンジンのオイル漏れ直したり
今の僕の状況にぴったりでした。

溶接補強といううたい文句がすごい!

と言うわけでまたオイルを抜いて作業です。
一昨日の応急処置を全部剥がします。やっぱり耐久性がないので簡単に剥がれます。
パテ盛り部分を徹底的にワイヤーブラシ、サンドペーパーで磨きます。
接着面に傷を付けるとよりよいそうです。

油分と汚れを綺麗にしていよいよパテ盛りです。パーツクリーナーを使いました。
作業時間は15〜20分です。
段取りきちんとしてさっさと作業します。
計量は専用のパレットがあるので便利です。

 

やばい部分にたっぷり付けます。ある程度厚みがある方が強度が出るようです。

表面がでこぼこしてしまうのでビニールを当てて加熱硬化させます。

常温で少々硬化したらその後50度ぐらいに加熱して硬化させると強度がより出るそうです。

完成です。ものすごく固いです。カッターの刃など入りません。塗装も可能ですが目立つ所じゃないしこれで完成。

一応中古のオイルパンも発注して手元に置いておきますが、
このエポキシがどの程度、強度、耐油性、耐高温度があるか知りたいので
またオイルが漏れてくるまでこのままです。

皆さんもドレンの締めすぎには注意しましょう。


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