ランチア・テーマ修理日記

LANCIA THEMA TURBO 16v

2006年1月17日

キーシリンダートラブル

都内から帰ってきて鎌倉でいきなりエンジンストップ。
タイベル?!
不安なのですぐにエンジン始動せずタイベルカバーを少し開けてベルトをチェック
問題なさそうなのでセルを回すけれどエンジンかからず
それならプラグが発火しているか試そうと一本ケーブルを外し予備プラグを付けて
同乗の知人にセルを回してもらおうとすると今度はセルもまわらず、

キーをがちゃがちゃやっていたらキースイッチがおかしくなっちゃいました。
どんな位置でもキーが抜けるのです。
そしてメインスイッチが入りっぱなしになっちゃいました。

知人がタクシーで自宅に帰り、彼の車でガレージまで引っ張ってもらいました。
故障の多いテーマですが路上で動かなくなり引っ張ってもらうのは初めての経験です。

翌日キー周りをばらしてみると

 

キースイッチのカプラーが焦げて、キーバレルの先、シリンダーの回転部と繋がる部分が折れていました。
スイッチの部分を家に持ち帰りばらしてみると

黒く焦げた接点がいくつかあります。

もしかしたらエンジンストップの原因はここかも知れません。

スイッチの接点を磨いてカプラーに繋ぎスイッチを入れてみると何とかセルはまわり一瞬爆発音も聞こえました。
先日のハザード付けっぱなしでバッテリーが弱っていてエンジン始動までは無理でした。
でも一瞬爆発したので多分原因はスイッチです。

早速ガレイタに部品を発注しました。
注文したのは盗難防止ロック付きキーシリンダー(スイッチも付いています)とキーのセット(キーとキーバレル)

部品が届くまでにやっておくことはキーシリンダー外しです。

キーシリンダーは特殊なボルトでハンドルポストにとめてあります。
締め付けたあと頭が折れるようになっているボルトです。
ですから簡単にはばらせません。
折れボルトエキストラクターを買おうかと思いましたが
どうせ部品交換なのでドリルで破壊しました。

 

外したキーシリンダー、キーバレルの折れた部分が残っています。

トランクのロックの部分も外しておきます。

 

トランクのロックは左の写真の丸い穴に細い棒かドライバーをさしてキー穴にキーをさし回しながら引くとバレルごと抜けます。

トランクはロックをばらすついでに故障して動かなかったアクチュエータもばらしてみます。
ギアが死んでいるのかと思ったら

 

モータの軸が死んできました。モータを開けると

溶けています。コイルもいくつか切れていて修理不能です。これは後日アクチュエータを取り寄せて修理します。

届いた部品は

キーバレルの交換は基本的には皆同じ、キーをさして奥のピンを押せば簡単に抜けて
取り付けはキーをさしてバレルごとシリンダーに差し込むだけです。

交換するのはイグニッション以外に
左右フロントドア
トランク
グローブボックス
トランクスルー2カ所

でも一つキーバレルが足りません。トランクスルーのキーは使わないので一つは交換しませんでした。

部品が届いたので一気に全部交換です。

 

上の写真はドアロックの機構の部分です。

ドアハンドルは内装を外して内側から10ミリのナットで一カ所、ドアキャッチャーのところにプラスネジ一カ所でとまっています。
内部でリンクが繋がっていますがこれはそのままにしてすき間から細い棒で押しながら抜きます。(赤い矢印のところ)

トランクスルーのキーバレルは

出っ張っているピンを抜くとシリンダーが外せるのでそこからキーバレルを取り出します。

グローブボックスは一番めんどくさいです
全部バラバラにしてバレルを取り出します。

 

トランクスルーの一カ所を残してすべてのキーバレルを交換しました。
エンジン停止の原因はやはり焼き付いたキースイッチでした。
交換後は問題なくなりました。


ホームへ