ランチア・テーマ修理日記
LANCIA THEMA TURBO 16v
2005年6月9日
エアコン修理大失敗、、、やり直し
先日修理して快適になったテーマのエアコン。突然冷風が出なくなり
車を止めたらボンネットの中からシューという音が、、、、
な、なんと低圧パイプがパワステポンプのプーリーとベルトにあたって削れてしまってそこからガス漏れ!!!
僕の修理ミスです。
配管の時、ベルトに近いので注意したつもりでしたが
エンジンマウントのへたりで結構エンジンが揺れてそのせいであたってしまったようです。
あんなに苦労したのにがっくりです。でも仕方ないので今一度やり直しです。
削れて穴が開いてしまった低圧パイプです。
どうやって修理するか?このパイプはなんとガレージ伊太利屋のパーツリストに出ておらず新品は無いようです。修理のパターンとして
1,中古部品を探す(もちろんカシメからの漏れがないもの)
2,カシメを壊してパイプを新品に変える(カシメを壊すとき金属パイプの部分を傷つけたら大変)
3,穴の開いたところから切ってカシメジョイントを双方に付けて繋ぐ(カシメジョイントはとても高価です)
4,穴の開いたところから切って真鍮の棒継手をさしてホースバンドで止める
どの方法も耐久性に問題有り。ということは一番金のかからない4番の方法で行くのが僕流かなあ。
早速棒継手とホースバンドをホームセンターで買ってきます。全部で1000円しないです。
左の写真は漏れた穴です。
右の写真は棒継手を片方に入れたところです。
きつめの継手を買ったのでプラハンでたたき込みます。
これが入らない!でもきついぐらいで良いと思います。
結局奥まで入らず、左の写真のような無様な姿。まあガスが漏れなければOKです。
一気にガスが抜けたのでコンプレッサーオイルの量も確認しなければまた焼き付いてしまいます。
リビルドがうまくいったかどうか今一度コンプレッサーを外して内部を観察してみます。
各シリンダー傷もなく綺麗です。ヘッドの部分も漏れたあとはありませんでした。
また組み直してオイルを規定量入れて、今度はベルトがあたらないように注意して配管です。
とりあえず2センチほどのクリアランスを作ることができました。
ばらしついでにブロアファンもチェック。
2番の風量で回すとキーキー異音がしていたのです。以前も何度か対策したのだけれどやはり鳴くので
結局モータをばらして軸受けに直接グリスをさしました。
左の写真はブロアファンに刻印されていたサーブのマークです。
テーマはランチア、フィアット、アルファ、サーブの4社共同開発でエアコン部分はどうやらサーブが担当したとの話を聞きました。
以前ブラシを国産電動工具のものと交換しました。減り具合をチェックです。
まだ大丈夫。
冷媒の到着が一日遅れたので、結局2日がかりの再修理となりました。
翌朝、真空引きから始まってガス入れをして完了です。
前回はハイドロカーボン(コールド12)を300グラム入れましたが
今回は約250グラムにとどめておきました。
量を減らしても問題なく冷えます。ブロアファンのキーキー音も消えて
また快適なテーマに戻りました。
でもまだ問題は完全に解決していません。
冷房は良いのですが、時々暖房が効かなくなります。
温度調整するミックスフラップのモータがちゃんと作動しないのです。
次はこの辺を解決します。