ランチア・テーマ修理日記
LANCIA THEMA TURBO 16v
2005年5月25日
エアコン大修理 その5
修理完了しました。
今日の作業は配管内および接続部の洗浄と、Oリングの交換です。
管にあまり傷つけないようにワイヤーブラシで綺麗にします。
OリングはR134a用のものを使います。
左はエバポレーターのエキスパンションバルブ接続部です。
右はコンデンサー下部の接続部です。片方の高圧パイプがどうしてもはずせませんでした。
コンデンサー側はアルミでできていて、無理に外すとちぎってしまいそうで危ないのであきらめました。
外せた方の高圧パイプの反対側から、パーツクリーナーを吹いて管内を洗浄します。
右は低圧パイプです。こちらも管内を洗浄して、接続部を磨きます。
ひどいところは錆びてOリングも固着しています。はずせない一カ所だけあきらめてあとはすべて磨いてOリングを交換します。
エバポレーターの内部も2日がかりでパーツクリーナーで洗浄しました。
パーツクリーナーは揮発性が高くて成分も炭化水素でできています。
今度入れる冷媒も炭化水素なのでもし少々残っても大丈夫かと思います。
でも徹底的に乾燥させました。
右は組み上げたエバポレーターにエキスパンションバルブを取り付けたところです。
配管の取り付けにはネジ部にエアコンパルという配管用オイルを吹き付けます。
左はリキッドタンクを取り付けてすべて組み上がったエバポレーターユニットです。
右はすべての配管が終わり、真空引き(エアパージ)です。
黄色いゲージが低圧側のサービスバルブ(エバポレーターとコンプレッサーの間)
赤いゲージが高圧側のサービスバルブ(コンデンサーとリキッドタンクの間)
に繋ぎ、真空ポンプはマニホールドゲージの真ん中の口に繋ぎます。
マニホールドゲージのコックを開き、真空ポンプを回します。
真空ゲージ無いし、真空ポンプも能力の低いものなので適当です。
低圧側のゲージがこれ以上マイナスにふれないというあたりまでポンプを動かし続けました。
マニホールドゲージの栓をしっかりと閉めて、真空ポンプが繋がっていたパイプを外し
ここに冷媒のサービス缶を繋ぎ、逆さまにして低圧側コックを開きます。
最初はそのまま入っていきましたが途中で入らず、仕方なくエンジンをかけコンプレッサーを回してやると
どんどん入っていきます。
100g入りの炭化水素冷媒(コールド12)を3本入れて様子を見ます。
マニホールドゲージは標準的な数値をさしました。
低圧側 3kg/cm2
高圧側 12kg/cm2
なかなか良い数値かと思います。
これですべて完了です。
試しに走ってみると、急激に冷えることはないのですが、20分も走ると非常に良い感じで冷えてきます。
これでコンプレッサーが大丈夫で、ガス漏れがなければ大成功です。
この夏もつかで今回の修理が成功かどうか判ります。
今回購入した材料は。
中古コンプレッサー、ルノーラグナ用SD7H15 ¥8000
炭化水素冷媒コールド12 ¥3150
エアコンパル 配管組み付けオイル ¥1800
R134a用Oリングセット ¥2800
Oリングはちまちま買わずにどっさり買いました。
今回勉強させてもらった便利なWEBの数々。
サンデンのSD7シリーズのサービスマニュアル
http://www.sanden.com/support/servicemanual/index.html
炭化水素冷媒ジークールのページ
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/macchann/hiroshi/compressor-1.html
炭化水素冷媒コールド12のページ
http://www.cold12.com
カーエアコンの基礎知識
http://www.denso-tokyo.com/idea/carairconditioner/index.html
2日後、東京の実家まで走りました。
以前よりよく冷えて、コンプレッサーおよびクラッチの作動音も静かです。
テーマが快適になりました。やったー!